千代田区内神田3−8−5 吉岡ビル2階 
                              電話:03−3252−4411
本文へジャンプ

   院長のひとこと

       歯科医となって25年たち、のべ1万人を超える患者さまを診療してまいりました。

       そんな診療の現場から学んだこと、、また普段TVや雑誌などを見ていて気がついたことなど、
       「歯」にまつわることを、あれこれ書き綴っていきたいと思っています。
 
       読んでいただいた方が、いっそう、ご自身のお口の健康に関心をもっていただければ幸いです。
       また、普段気になっていることがありましたら、お気軽にご相談ください。


 30代は歯の健康の分かれ道!(08.07.08)

        日本では「35才以上の75%が歯周病で歯を失っている」(日本歯科医師会)といわれ、
      また40歳以上の80%以上が歯周病にかかっているといわれています。
      まさに歯周病は、国民病ですね!! 

       ところが厄介なことに、歯周病は虫歯と違って、「痛い!」というようなはっきりした自覚がない
      ままに進む「サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)」。 
      
歯を支えている骨が侵されて、じわじわととけていく病気なのです。

      
「なんだか歯茎から出血が…」、「口臭が気になる」、「歯がぐらぐらする」、「歯が長くなったようだ
      という違和感は要注意。
      実際に歯を失う世代を見ると、50〜55才から急上昇カーブを描くのですが、病気は見えないところで 
      何年もかけて進行していきます。
      特に、喫煙する方だと、40代に入ると、急速に状態が悪化する方が多いですね。
       
       ぜひ、忙しいあなたも、3
0歳を越えたら、歯科医院で検査をしてみてください。
      失ってしまった歯は、生えかわらないのです。(サメだったら、次々にはえかわりますが…。)
       
      歯を失うと、周囲の歯や、反対側の顎の歯、そして全体のかみ合わせにも大きく影響します。
      更に、不自然なかみ合わせは、顎と筋肉でつながっている肩や頭のこり・痛みにもつながります。
      もちろんよく噛めないことが、胃腸に負担をかけるのはいうまでもありませんね。
      
      色々な歯の修復方法はありますが、
ご自分の歯に勝るものはありません
      
半年から1年に1回の検査と予防が、人生80年の健康の基盤になるのですもの。
      
美容院にいく感覚で、「痛くないときに気軽に歯医者に」を、ご自分の習慣に、と思う昨今です。


 歯も人もパートナーは大事!(07.02.25)

  
    先日、配偶者(パートナー)が寿命に関係する、という話を耳にしました。連れ合い
   をなくした男性は、配偶者のいる男性に比べ、早死にする傾向にあるそうです。  
   (もっとも、女性の場合は必ずしもそうではないようです)。

    ところで、パートナーの有無で健康が左右されるのは、歯も同様です。
   ご存知のように、歯は上顎の歯と下顎の歯でかみ合わせができるようになっています。
   ところが、虫歯や歯周病で歯を失ったり、或は破折などでやむなく抜いてしまうと、
   単にかみ合わせができなくなるばかりでなく、反対側の顎の歯にも変化がおきてくる
   のです。

    たとえば、下の歯を失うと、上の歯が下がってくるのです。簡単に言うと、歯が植わっ
   ている骨から、徐々に歯が抜け落ちてくるのです。通常、歯は上下で刺激を恒常
   的にうけていることによって安定していますが、相手がなくなると刺激しあう相手を
   求めて下がってくる、というわけです。そして、歯の場合、やっかいなことには、相手
   のいなくなった歯はいずれは抜け落ちてしまうものの、その前に反対側の歯の抜けた
   あとの粘膜を傷つけ、新たな炎症を生む、ということです。

    相手を求めて、相手の周囲も傷つけ、自分も共倒れになってしまう…、歯も人間関係も、
   あまりありがたくない話ですね。
   そんなトラブルを防ぐためにも、歯の修復やメインテナンスは、「抜けちゃったけど
   忙しいからそのうちに…。」と思わず、お口の中全体で考えてあげてくださいね。




 胃腸の健康は丈夫な歯から (06.12.12)

   
   
   王監督は、胃の手術が成功し無事退院してからも何回か緊急に入退院を繰り返しました。
     その後の記者会見で王監督ご自身が「若い頃から食事は飲み込んでいました。ゆっくり噛んだ
     ことが無い」言われたので驚きました。
   
      胃を摘出した患者さんが食事を口腔内で噛まずに飲み込むと、ダンピング症候群(胃に食べ物が
     たまらず急速に小腸に流れ込むために起こる症状です)で、嘔吐などさまざまな症状がおこります。

      同じ様に年齢を重ねると、消化液の分泌が少なくなりますので、余計に口腔内での消化は大切です。
     口の中では食物が細かくされ,唾液に含まれている酵素で、ある程度消化も行われます。
     さらに唾液と混じることで、食物は消化管の中をスム−ズに移動できるようになります。
   
      しかし、長く噛んでいればよいというものではありません。
     せっかくの食物も美味しく感じなくなりますし、噛みすぎは咬合筋に悪い影響もでます。
     消化しやすい程度細かくなればよいわけで、何事にも「按配」は大切ですね。
   
      いずれにせよ、胃腸での消化を助けるのためにも、いつまでも歯を丈夫に保ち、むし歯や
     欠損は早く歯科医に治して貰う事が大切です。
   
      これからの年末年始、普段召し上がらない食物をいただく機会も増えることと思います。
     ゆっくり良く噛んで、会話とともにおいしいお食事を楽しんでください。そして、時間があれば、
     お口の健康状態も、その前にチェックしてみることをお勧めします。


 


 「噛む」平均時間は1日なんと18分〜硬いものを大いにかむのは成長期まで (06.10.17)

        子供の頃は顎の正常な発育を促す為に、硬いものを食べるのがよいと書いてありますが、それは、
      成長期までの話です。成長が止まってから、硬い食べ物を好むことは害の方が多いですから
      気をつけて下さい。
      20歳代からは 歯や周囲の骨は鍛えられないのです。歯牙は磨り減りますし、磨り減った部分は
      再生しません。

      歯牙の周囲の骨は、硬いものを噛み続けると破壊され、成長期はいざしらず、年齢がいってからは
      再生が遅れ歯の動揺を招き、歯周病の原因になります。

       
       食事は、ゆっくり丁寧に噛むことが大切です。

      適切に噛むことは、食べ物を唾液と混ぜあわせ消化を助けます。また顎の筋肉を動かす刺激で
      脳の血流が良くなります。ガム(ショ糖無しのキシリトールガム)のような、咬合に負担をかけない
      モノを噛むことは、脳の血流のためにもよいことです。

      しかし、酒の肴に乾物モノを、「噛むほど味が出るから」と噛み続ければ、歯牙は咬合圧で揺す
      ぶられ、歯の脱臼や、歯を取り囲む骨の破壊を招きます。
      (咬合圧は、なんとご自身の体重がかかる位の力と言われています。)

      大人になったら、硬いものを長く噛むことは避けて下さい。
      消化器官にとっても負担になりますし、害のほうが多いのです。

      一日の食事の時間に、上下歯牙が触れ合う時間は、驚くなかれ、一日でせいぜい18分位と
      いわれています。 それを大きく上回る、と思い当たる人は要注意です。


   
       ではどのようなものなら噛んでいてもよいのでしょうか?

      各人の食習慣や口腔ケアなどの生活習慣・口腔の状態等によって異なりますが、40代〜50代
      頃になると、歯肉の退縮など口腔の状態が変化し始めます。
      この頃から、昔の江戸前の弁当に入っているような煮魚、煮しめた里芋、蒟蒻の様な硬さのものを
      食し、とんかつなどの揚げ物を控えるほうが、半世紀も付き合った歯にも胃腸にも優しいのでは
      ないでしょうか。
      肉を前歯で噛み切ったり、無造作ざくっと衣を噛んだりすると、歯には意外に負担がかかっています。
      小さく切って、丁寧に噛んで召し上がって下さい。

   
      また、日本には、「歯を喰いしばって頑張る」という伝統がありますので、本人は気がつかず、
     何でもい時に歯に力が入ってしまっている場合もよくあります。

     特に、睡眠中は、昼間のストレスから喰いしばりだけでなく、歯軋りまでおきることもあります。
     これでは、せっかく日中気をつけていても、歯に大きく負担がかかってしまいます。

     歯軋りで悩む患者さんに、診察中にやってみてください、というと、その場で歯軋りができる方は
     まずいません。
     意識していれば、それほど強い力でご自身の歯をこすり合わせたりはできないのです。ところが、
     睡眠中は、無意識にそれを行ってしまうわけです。歯軋りがとても大きく歯に負担をかける行為だと
     いうことが、お解りになるでしょう。


    
     睡眠中の喰いしばりは、実は、凄く大きな力で歯や歯槽骨を破壊しているのです。

     習慣性の歯ぎしり、喰いしばりの方は、アクチバトールという装置を睡眠中に上の歯列につけて
     いただくことで、治すことができます。これはソフトなマウスピースのようなもので、保険診療で治療を
     行うことができますので、気になる方はご相談ください。


 咬合でアンチエイジング  (06.09.04)

      「いつまでも若々しさを保つ−アンチエイジング」が注目されていますが、口元を変化させただけで
     顔の印象がずいぶん違ってくることをご存知ですか?

      義歯にしたら急に顔が老け込んでしまった、また、虫歯や歯周病で歯を失ったり、無理な噛み
     合わせを続けているうちに口元が変わってきてしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
     正常な噛み合わせが出来ていないと、口元がゆがんだり、くしゃっとした「老け顔」になるのです。

      顔のバランスはいくつかの視点から見ることが出来ますが、とりわけ、垂直のバランス(目の位置・
      鼻の下・口角:口角・顎の下)や、顔の左右の対称性が影響します。
     (専門的には、咬合平面や咬合高径のゆがみをいいます。)
     噛み合わせを若い時の状態に戻すだけで顔の印象は大きく変化するのです。

      歯を治療し失った歯を義歯やブリッジなどで補い(補綴)、噛み合わせの高さを若い頃の位置に
     補正していくことは、口元の若々しさを取り戻すだけでなく、美味しく食事をして健康を維持し、
     笑顔でコミュニケーションすることにも繋がります。
     
      当院でも、補綴と咬合挙上により、「美味しく食べられ口元を隠さなくても良くなった」と、すっかり
     生活スタイル自体が積極的にかわった患者さんも多くいらっしゃいます。

      忙しくてなかなか歯までメンテナンス出来ないという方、義歯にしたら口元がしょぼっとして
     しまったという方も、
     いちど、若いころの写真と見比べて、お顔のバランスをチェックしてみてください。
     案外、その原因が「歯」にあるかもしれませんよ。



神経をとってもなぜ痛む? (06.05.05)
    
    

    「歯の神経をとっても(抜髄しても)、なぜ痛いの?」と、患者さんからたまに質問されます。

    
     虫歯が酷くなり歯の神経が出ている場合は、熱いものや冷たいものに感じたり
、ある日突然ズキズキした痛みがあります。

    その場合、麻酔して歯の内部の神経(血管やその他の組織もある)をとりますが、神経はすべて脳から繋がっています。

    その末端部分の歯牙内部の組織を取り去りますが、切り口(歯根先端部)から先は神経組織があり脳に繋がっています。

    今までのようにしみるとか、ズキズキした痛みは無くなりますが、処置後噛み合わせると 暫くは痛みます。

     それは他の体の部分で言いますと、指先が何らかの原因で酷い痛みを生じ、外科医から指自体を切断するように勧められ

    手術で切断したら、今度は切断した指の付け根を押すと痛い、指を切断したのに何故痛むのか?というような話なのです。

虫歯と「南蛮漬け」の共通点 (06.04.16)
     
     どうして虫歯になるのか?を他のことで説明すると…実は「南蛮漬け」と同じ原理なのです。
    
    小骨の多い小魚はお酢(酸)に浸けておくと小骨が柔らかくなり美味しく食べられます。虫歯の原理はほぼ同じ。
   口の中は36度(真夏の最高温度くらい)ですから食べカスを掃除しないでいると腐敗します。食べ残したものを
   真夏に冷蔵庫にしまい忘れると腐って酸っぱくなるのと同じです。

     磨き残した食べ物のかすは 口の中にいる微生物により腐敗して酸になります。酸はカルシウムを溶かします。
    南蛮漬けのように酸につけて、魚の小骨を溶かして軟らかくして頭から食べられるようするのと同じ原理で歯が
    溶けてしまうのです。



歯から見たお化けの文化 (06.04.02)
    

    科医になった25年前からどの本にも書いてないのが不思議だなと考えていたことがあります。
   欧米の人と日本人の口元、歯並びへの評価が違うのはお化けの文化が異なるからではないでしょうか?

    欧米のお化けは、フランケンシュタイン、ドラキュラ、ミイラ男など歯が汚く歯並びも悪い。
   コメディーの役者が悪役をやる時には、歯並びを悪くし前歯の隙間をわざと強調し、出歯にします。
   すると、怖い感じになり、また少々間抜けにも見えます。

     以前の日本のアイドルは八重歯があると可愛いと言われたものですが万一 八重歯のまま
   欧米で映画などの役を戴こうとすると狼男、狼女くらいしか役はきません。
   さしずめ、欧米の人からみて「歯が乱れてるという」感じは、日本人が「四谷怪談のお岩さん」の
   顔を見るような感覚なのではないでしょうか。
   歯や歯並びが与える印象は、本当に、欧米と日本では大いに異なりますね。

   近年、帰国子女や留学が当たり前の世の中になり、「欧米では口元、歯の綺麗さが大切にされる」
    という文化がなんとなく理解されてきたように思います。

   でもその根底には、日本と欧米のお化けの認識の差があると思うのです。


アカデミ−賞と歯自慢 (06.03.29)
      

   3月末に、NHKのBSチャンネルでアカデミー賞受賞式の中継があり、

   受賞前のスターがリムジンから降りた直後のインタビューを、長く放映していました。

  
   主題歌賞にノミネートされていた(結果受賞した)ラップグループのメンバーが

   「リムジンが家の前に迎えに来たので自分も大物になったと感じた」と答えた後で

   メンバー達がTVカメラに向かって「歯を写して!」と得意げでした。

   欧米は、白く綺麗に歯を治すことは高い車を買う以上にセレブリティの証なのです。

   子供の頃に矯正できる子の親は自分が 中流階級以上であることの証明ですから

   子供もそれを感じ取り、矯正ワイヤーを誇らしげに口から見せます。

  
   自分で賞金を稼ぎ始めた若いゴルフやテニスのプロもインタビューでは

   大きくにっこりと笑い、わざと矯正中の口元をTVカメラに誇示していますよ。



歯痛を和らげる寝かた (06.03.29)

   
    歯がズキズキ痛む時は、横にならない方が楽です。

   心臓より上にある歯の傷は、寝ると下半身の血液が頭に昇ってきますので

   腫れや痛みがひどくなります。

   逆に、足の傷は寝て心臓より高くすると楽です。

   ですから交通事故やスキーで足を骨折したら足を上げてベットに寝ているのも

   その方が楽で痛まないからです。

  
   歯の痛みで寝られない時は、起きて静かに読書かTV鑑賞をオススメいたします。