【ジェゴグについて】
 ジェゴグ(JEGOG)とは、バリ島西部のヌガラ地方を中心に演じられている巨大な竹のガムランのことを言います。
 ジェゴグは大小14台のガムランで構成された竹の打楽器で、8本の竹を音階に合わせて組み、ひとつのガムランを構成しています。 一番大きなジェゴグは、直径20cm以上長さが3.5mの竹を使い、この大きなジェゴグの上に二人の大人が乗って演奏する珍しい方法で音を奏でます。
 ジェゴグの音は耳で聞くだけでなく体全体で感じる音楽といわれていて、重低音は海鳴りのように音の洪水となって体に迫り、さらに細い竹の高音や様々な太さの竹の音色とが、それぞれに重なり合って空気を震わせ雄大な響きとなって体を包み込みます。この音を感じた人は、そのダイナミックな音に体ごと酔わされ心を揺さぶられます。

【ジェゴグの歴史】
 しかし、万人の心を振るわせるジェゴグも、一部の人間には脅威に感じられていた時期がありました。
 戦前のオランダ植民地時代に「巨大な竹が武器になる」との理由でジェゴグの製作、演奏が一時禁止されていました。しかし戦後インドネシアが独立を勝ち取ると、復興を後押しするかのように、ジェゴグがヌガラの青年達によって再び表舞台に復活しました。その時の青年がヌガラでのジェゴグの第一人者と知られる「サンカラアグン」のスウェントラ氏です。スウェントラ氏の率いる「サンカラアグン」は、冠婚葬祭など祭事で使われていた伝統的ジェゴグをエンターテイメント性の高いジェゴグへと生まれ変わらせ世界を魅了しています。現在ヌガラ地方には「サンカラアグン」を頂点に30近くのグループが存在するまでになっています。そしてバリ島西部で誕生したジェゴグは、ヌガラ地方だけではなくバリの中部のウブドにも活動の輪が広がり新しいグループが誕生しています。

【ジェゴグの形態】
 ガムランの伴奏で踊るレゴンダンスなどと違い、ジェゴグは舞踊の伴奏には用いられませんでしたが、新たに作られる演目には舞踊の演奏をしたり、クンダン(太鼓)やチェン=チェン(青銅のシンバル)などを加えて演奏がなされ、新しいジェゴグの楽しみ方や聞く人を飽きさせない演出が盛り込まれています。
 また、ジェゴグの醍醐味を味わえるのが、演奏の際、二つの異なるグループが舞台に並び演奏を競い合う、合戦形式の演奏です。
 合戦方法は、先行のグループの演奏中に、もう一方のグループが演奏をはじめ、お互いの演奏を妨害しながら演奏します。
 相手の伴奏につられたりしないようにしながら、体力の続く限り昼夜を問わず続けられるため音楽の格闘技といわれています。


ウブドのブントゥユン村でジェゴグを体験しよう!

【ウブドのグループ「スアラ・サクティ」
 ウブドの中心、十字路の北側の王宮と集会場の道、ジャランスウェタ(JL.SUWETA)を2.5q北上した所にある、ブントゥユン村にジェゴグのグループが誕生しました。
 グループ名は地名のサクティ(超能力)にちなんで「スアラ・サクティ」(スアラは音。サクティは力)としています。
 このグループはジェゴグの調律師「イ・クトット・デエルナン氏」の指導ではじめられたもので、情熱的で若々しい音と評判を取っています。
 約50人の演奏者とバリ舞踊の踊り手達が村の集会場に集まり週に一度の定期公演や祭事などでジェゴグを演奏しています。
 スアラ・サクティのジェゴグに使用される竹はバリ島中西部タバナン県に生息していて、選び抜いた巨大な竹を団員皆が自ら山中から切り出し製作しました。
 ワインレッドとゴールドのチームカラーで毎週日曜日の夜に公演を行っています。
 この公演で人気なのは、演奏中の舞台にお客さんが上がることができ、間近でジェゴグを体験することができます。

【公演日】毎週 日曜日、金曜日 19:00より開演
【会場】プラ ダラム ブントウユン(ウブッド王宮を北へ2.5km)
【チケット】 全席自由席 Rp.50,000-

【チケット発売】 会場及び下記
ビナウイサタ(ウブッドインフォメーションセンター)
情報センターAPA?(モンキーフォレスト通り)
ウブッドプリサレン王宮から演奏会場まで無料送迎 (18:30)

【スアラ サクティの公演プログラム】演奏時間1時間20分
 1.開演に際しての祈りの曲
 2.歓迎の踊り
 3. 農夫の踊り
 4. ジェゴグ・チャンプル演奏
 5. 白い野鴨の踊り
 こうのとりに似たバリ島に昔いた鳥の舞い飛ぶ様子を現した踊り。
 6. 水牛レースの踊り
 ヌガラ地方で行われている二輪車を引く水牛レースを踊りにしたもの。
 女性の踊り手の水牛と駆者との駆け引きが面白い。
 7. 新曲 太陽賛歌
 8.ムバルン
 重低音のジェゴグと中音・高音のジェゴグとの音の競演。 
 どうぞ、ステージに上がって音を体で感じて下さい。

 9. 閉演に際しての感謝の演奏


『スアラサクティのスポンサー』


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