東京の国宝・重要文化財(建造物)を訪ねて

中央区-2

日本橋(需要文化財)--------中央区日本橋

東京都中央区の日本橋川に架かる石造り二連アーチ橋で、日本の道路の始点として道路元標が併設されている。
慶長8年(1603年)に初代の木造橋が架けられ、明治44年(1911年)に19代目になる現在の石造り二重アーチ橋が完成した。
ルネッサンス式橋梁本体に和漢洋混在の青銅製装飾をほどこした豪華なものである。
意匠的・技術的の優秀であることから平成11年(1999年)に重要文化財に指定された。


勝鬨橋(需要文化財)--------中央区築地,勝どき

昭和15年(1940年)に完成した現存する数少ない可動橋(跳開橋)だが、現在は全てがロックされていて跳開できない。
橋の両端はアーチ橋で、中央部が上方に跳ね上がるシカゴ型二葉式跳開橋として貴重性が高い。

平成19年(2007年)に、海運と陸運の共栄を意図した特殊構造物として技術的な優秀さが評価され、重要文化財に指定された。

(跳ね上げ中央部)


永代橋(需要文化財)--------中央区新川、江東区佐賀

最初に架橋されたのが元禄11年(1698年)。現在よりやや上流にあったが、明治30年(1897年)には日本で初の鋼鉄製トラス橋として現在の場所に架橋された。

関東大震災によって橋底使用されていた木材が炎上して大災害を起こしたと言われている。
大正15年(1926年)、ドイツライン川のルーデンドルフ鉄道橋をモデルにして、中央径間のアーチに トラス構造を用いて、バランスをとるために両側の径間ま で張り出させたカンチレバー式タイドアーチ橋が完成した。
平成19年(2007年)、意匠的・技術的に優秀として重要文化財に指定された。


清洲橋(需要文化財)--------中央区日本橋中州、江東区清澄

隅田川に架かる橋で最も美しいと言われるのが、この清洲橋である。
ドイツケルン市にあった世界最美の橋と呼ばれた大吊り橋をもでるに造られた三径間自碇式補鋼吊橋。昭和3年(1928年)に竣工、近代的機能美を実現した昭和初期の代表的橋梁と言える。

平成19年(2007年)に、意匠的・技術的に優秀なものとして重要文化財に指定された。


・・・・・その他の文化財「豊海橋」------(中央区民文化財)・・・・・

日本橋川が隅田川に流入する河口部に架けられたもので、昭和2年(1927年)に竣工。小さいながらも華やかに眼を惹くデザインで、貴重性が高い。