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都電荒川線の旅。
出発駅は下町、三ノ輪橋から。
チンチンとベルを鳴らして発車する電車を線路脇で眺めるダニエルさん。

気を良くして下町情緒あふれる
横丁へと寄り道。
その突きあたりは、
三ノ輪橋の大きな商店街。

そこで見つけた下町流の
コロッケパンのお店、オオムラパン店
通りがかりのオバチャンに
「ここは安くておいしいのよ。
コロッケも揚げたてなのよ。」
とすすめられるまま、
コロッケパンをガブリ。
う、うまい!!

下町三ノ輪にすっかりなじんだダニエルさん。
まだ、立去るのはもったいないと
路地裏をウロウロ。
そこでガラスビンがガチャガチャと
音を立てる工場を発見。
訪ねてみれば、荒川区で唯一残るという
ラムネ工場。宮岡商店でした。

冷んやりしたラムネをゴクゴク飲み干したダニエルさん。
「下町の人は舌が肥えてるから、この辺はおいしい物が多いはずだよ」

と今度は、食堂探して町をウロウロ。
そこで見つけたのが 洋食 三好弥
下町の小さなレストランは
三河(愛知)出身のご主人が作る
みそとんかつ が絶品でした。

お腹も一杯になったところで、いよいよ都電で出発。
線路脇には、延々と植えつけられたバラが今、花盛りです。
最初の途中下車は町屋駅前
ガキ大将達が、我が物顔の路地裏に、お客は皆子供という驚きの
もんじゃ屋さんを発見したダニエルさん。
地元の子供達に、おごるから紹介してと入ったお店は
もんじゃの信八屋

店のおばさんは、偶然にも山形出身。
二人で山形弁で盛り上がります。
このお店、もんじゃは
ほとんどのメニューが100円。
最高級品の五目もんじゃでも350円。
10人あまりの子供達にご馳走したダニエルさん。
でも3000円でオツリが来たそうです。
(ここだけの話し)

再び電車に乗り込んだダニエルさん。
車内で、都電モナカやら地元パチンコ屋さんやら、ローカル広告を発見。
その中の一つ、三味線屋さんを見に行こうと、東尾久三丁目で途中下車です。
でも、歩くこと5分で迷子に。
迷い込んだ先は、材木だらけのアパート。
聞けば、この道60年の名人が奥で木工細工に精を出しているとか。
浅井さんは、ざるそばのお盆や、料理屋の弁当箱などを専門に作る
木地師と呼ばれる職人さん。

料理屋の道具とはいえ、
厚く漆が塗られた作品は
工芸品と身間違えるばかりの品々。
ダニエルさんもため息。
ついでに、愛妻弁当でも作ってもらおうと、
1万円の弁当箱まで
買ってしまったのでした。

この後ようやく見つけた三味線屋さん、かとう。
伝統的なお店かと思いきや、
最近力を入れているのは、特許まで取ったという
エレキ三味線。
バンドで使える三味線をと、
アンプにつないで大音量。
ロックバージョンの三味線伴奏で、
山形名物の花笠音頭を絶唱したダニエルさんです。

続いては、とげぬき地蔵のお膝元、
庚申塚で途中下車。
ご存知のお地蔵さんをお参りした後は、
王子まで足を伸ばして甘味屋の
石鍋商店で一休み。
美味しい、くずもちを頂きました。

その後、ビル街の一角でにぎやかな
タップの音を聞きつけ教室へ押しかけた
ダニエルさん。
ダンサーの日野 敏さんは81歳。
日本のタップダンサーの草分けにして、
トランペッター日野 皓正の父という方。
幼い頃の皓正さんに
日々タップを仕込んで、
リズム感を身につけさせたそうです。

電車はいよいよ終点の早稲田へ。
最後にご馳走を食べようと、
ダニエルさんは、
ちょっと高そうなすし屋さんに入りました。
寿司作のご主人はこの道40年のプロ。

今が旬のマダイ・アジ等
美味しい握りをいただきます。
そこで、隣に座ったお客さんに出されたのが、
見た目もすばらしいバラちらし。
アイデアがひらめいたダニエルさん、
バッグから尾久の名人が作った弁当箱を取り出して
これにチラシをつめて!と
ご主人にお願いします。
出来あがったのはトロやウニが
たっぷりの、おまかせ特製ちらし。

おいしいもの一杯、町のおじさん、おばさん人情味豊な人ばかり、
心も暖まる下町ふれあいチンチン電車の旅でした。

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