ソマリさんが飼育しているザリガニです。
青いザリガニだとブルーマロンとかいう名前が頭に浮かぶのですが
これはそれとは形が違うように思います。
どなたか名前を教えて下さい。
青いザリガニ 青いザリガニ
青いザリガニ アメリカザリガニも餌によっては青くなるそうですが、形がアメザリとは違いますよね。


以下は掲示板に書き込まれたソマリさんの文のコピーです。

実は、青いのです。(ザリが)真っ青なのです。桜海老ぐらいの時に
田圃でメダカと一緒にとれちゃって、(3年ぐらい前)普通に大きくなっていったのですが、
去年の夏あたりから、突然青くなってしまいました。
本人は、いたって元気で、気にしてない風なんですが、私は気になります。
病気とかじゃなければいいのですが、何方かご存知の方がいらっしゃいましたら、
お教えいただけますと幸いです。


以下は お茶の水 擬 さんのコメントです。

 写真のザリガニは、額角(頭胸甲の両複眼の間から生じ、前方に伸びる角)の形状な
どよく見えないのですが、全体的な‘かたち’はアメリカザリガニに非常に似ていま
すね。ただしその個体は鋏脚(通常いちばん太くて大きい脚、第1脚または第4胸肢)
が両方とも再生途中らしく、体長に比して小さいので、いわゆるアメリカザリガニの
イメ−ジとは重ならないのだと思います。なお、この個体は脱皮が近いようにも見受
けられます。頭胸部と腹部の間の膜状組織が露呈しているからです。もっとも、ただ
の食べ過ぎによってもこういう状態になることもあります。脱皮前の個体なら、しだ
いに食欲が落ち、餌を全く食べなくなって20時間から3日くらいで脱皮します。脱皮
直前には物陰から出てきてウロウロと落ち着きのない行動をとります。こういうとき
には脱皮の際に他個体に邪魔されない環境を与えてやるといいと思います。
 様々な動物にアルビノが見られ、また青いアマガエルが稀に出現するように、ザリ
ガニ類を含む大型甲殻類でも、突然変異により通常と異なった体色をまとった個体(
青いことが多い)が見られることがあります。また遺伝的要因の他に、餌や光の量な
どによっても体色が変化することが知られています。ただしこれら外的要因による体
色変化は一時的なものであり、通常の環境に戻せば元の体色に戻り、勿論遺伝するこ
とはありません。また脱皮の前後も多少の体色変化がみられます。この個体が、もし
遺伝的に青いのであれば、子供をとってみるととても面白いと思います。同じ要因に
よる青個体同士を交配すれば、その子供のなかに、成長にしたがって青くなる個体が
出てくるでしょう。また通常色個体との間の子供は、遺伝情報は継承しますが、表現
型としては現われず、全て通常個体と同じ体色になると思われます。

<おまけ> 簡便雌雄判別法
ザリガニ類は、節足動物の中の甲殻類に属しますが、その甲殻類のうちでも、もっと
も繁栄した群の一つである軟甲類というなかまに含まれます。いわゆる、エビ、カニ
、ヤドカリやシャコ、ダンゴムシなどもすべて軟甲類です。軟甲類は、生殖口の開く
体節が、雌では第6胸節、雄では第8胸節で、すべて共通です。アメリカザリガニでは
、雌なら左右の第3脚(後ろから3番目の歩脚)の付け根に一つずつ一対の生殖口が見ら
れます。いっぽう第5脚(一番後ろの歩脚)の付け根にある雄の生殖口はやや解りづら
いのですが、成体では前半2対の腹肢が交尾器に変形しているのが特徴的です。しか
しこれらは、ザリガニを捕獲してひっくり返さねばわからないので、やや面倒かもし
れません。よってここに非常に簡便なアメリカザリガニ雌雄判別法を御紹介します。
それは、鋏脚(第1脚)の形状の違いです。鋏脚のはさむ部分が、前節(掌のように見え
る節)の幅に比して長く、またこの咬合部がほとんどすき間なく閉じることができる
のは雄、そして、鋏脚がやや丸っこくて咬合部に比較的大きなすき間が空くのは雌で
す。ただし、幼体または再生途中の鋏脚では区別が困難です。それでも、鋏の大きい
のが雄、というよりは格段に確度の高い方法です。

さらにおまけ-日本産ザリガニ類
 日本では、ザリガニといえば普通はアメリカザリガニです。しかしこれは昭和にな
ってから北米大陸よりやって来た新参者に過ぎません。圧倒的な適応力と繁殖力をも
つ彼らは、あっという間に本州、九州の大部分などに分布を広げました。もともとか
ら日本にいるのは、固有種である‘ザリガニ’(通称ニホンザリガニ)のみで、これは
北海道と東北地方の一部に産しますが、種々の理由で生息数が激減し、このままでは
将来絶滅する可能性が高いでしょう。日本には、さらにもう2種類、北海道東部で分
布域を広げているウチダザリガニ、そして滋賀県淡海湖にはタンカイザリガニが産し
ます。タンカイザリガニは近年個体数が減少しているようです。互いに区別がつき難
いほど似ている両者も、共に北米大陸からやって来た種です。
 つまり、これら他種の生息域以外で見られるザリガニは、まず間違いなくアメリカ
ザリガニで、さらに、田んぼやドブ川でも生き延びることのできるのはアメリカザリ
ガニのみであり、したがって、私たちが日常の生活の中でザリガニをみつけたら、赤
くても赤くなくても、殆ど確実にアメリカザリガニなのです。
 
もっとおまけ-甲殻類のこと
 昆虫や多足類の祖先と考えられる群を含む甲殻類は、節足動物の進化を考える上で
非常に重要ななかまです。甲殻類に関してまず驚くことは、脚や触角のずば抜けた再
生能力を持つことです。また、深海、熱水鉱床、淡水、温泉、そして陸上と、多様な
環境に適応し、莫大な種数に至りました。ザリガニ類も、生涯淡水環境で生きる能力
を獲得し、北米大陸やオ−ストラリア大陸などを中心に繁栄しました。さらに甲殻類
には行動学的にも面白いなかまがあり、一部の十脚類などは高度な知能をもつと考え
られています。ハゼ類とテッポウエビ類の共生などは有名ですし、ザリガニも、つが
いで飼育したりするとなかなか面白い行動をとります。甲殻類は、食卓で活躍するば
かりでなく、生物学的にも興味の尽きない生き物です。



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