運営者プロフィール
 

 

田中秀幸

 神奈川県横浜市生まれ。
 早稲田大学第一文学部人文専修卒業、政治経済学部政治学科中退。
 大学図書館で数年間洋書目録業務に携わったのち独立、出版事務所八月舎を立ち上げ、主に海外文学の翻訳書などを編集、出版した。
 編集者としての仕事の傍ら、東京都内の専門学校にてヴァイオリン製作を学んだ後、カナダ・ヴィクトリアでMichael Vann師に弓の製作とリペアを、都内の弦楽器専門店で楽器の修理・調整全般を学んだ。
 翻訳書出版や趣味の英文読書等の体験から、可能な限り客観的で勘やセンスといったものを排した論理的な英文解釈法を考案、広めるために塾や家庭教師等で中高生に教えている。
 以上を三つの柱として、現在も書籍編集者、ヴァイオリン製作家、英語講師として活動中。

 しかし本当は子供のころから小説家になりたかった。20代まではコツコツと書き溜めていたが、現在から思い返すと自分の資質に反した「人情の機微」的、チェーホフ的な人間通小説を目指していたようだ。私はたぶんあの手の人間通ではない。死ぬまでに誰も書かなかったような変な小説を何冊か書き残したいとも思っていたが、それはもっと歳を取ってからでもよいと思うようになった。きっとそれはタガが外れなければ書けない、意図して目指すものでもなさそうだ。今思うに、私に向いているのは、もっと社会的・政治的な観察を強く含むユートピア・ディストピア小説の類だろう。また、日本という国土とそこに住む人々の地理的・風土的・心性的特殊性をもっと考えていくべきとも思っている。そうしたものを土台とした上で、思いきり娯楽性の強い物語を組み立てるというのがきっと、今後小説を書くとしたら、自分に適しているんじゃないかと思っている。

 著書『分析と対訳 開いた窓 サキ短編集』
 都内に猫と暮らす。いつか郊外の海辺の町にアパートを借りて釣り三昧の生活をするのが夢。

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