※ 三点支持マクラの開発目的の大きな一つが、本症の解消でありました。 |
【 枕の不具合で、シビレが悪化する 】
頚椎に変形がある人は枕の選択を誤ると大変!首の置き場のない夜間痛や、慢性的な肩から指先にか
けてのシビレが出現するケースが、頻発します。又、むち打ち症の後遺症対策にも枕選びが重要です。!
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● まず、頚部神経根症とは?、その病態 ● |
○頚椎から出て鎖骨下へ向かう神経の束青線が出口赤矢印部で圧迫される。 |
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【 症 状 】
頚部神経根症の主な症状は、肩背部から、腕、指先にかけて(足に症状が出現のケースも)のシビレや、放散痛、だるさ等です。症状が悪化すると把握困難等の筋肉麻痺に至るケースもあります。特徴としては、首の動き(向き)により症状が変化し、特に上を見上げたような角度の時にひどくなります。日常では、歯医者での治療や床屋での髭剃り、うがい動作、電球交換などが困難になります。
【 原 因 】
原因の多くは退行性の頚椎の変形、いわゆる老化現象であり、中高年以降の年代の多くの人にみられます。又、若くても鞭打ち症の病暦のある人、ラグビー等、首に大きい衝撃を受けるスポーツ経験者、首を激しく動かすロックバンドのドラマーなどにも頻発します。そして、誤った枕選びや不向きな寝姿勢が症状出現や悪化の原因になっているケースが少なくありません。 |
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どうして!枕が合わないと症状が悪化? その理由 |
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● 枕(枕なしも)の不具合で症状が出現、悪化するパターン ● |
パターン1:首で自重を支える仕様の枕で、頚椎を直圧、首が過後屈 |
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●近年の機能枕は首で
自重を支える理論が主 |
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●頚椎が下から
押し上げられる |
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近年、主流の機能マクラの形状は、ひょうたん型や後頭部部分が凹んだ形になっていますが、首に障害のない人や首の動きが柔軟な人には、快眠枕としてとても有効であります。しかし、頚椎に変形のある人がこの仕様の枕を使用すると、神経根症状が悪化するケースが多々有ります。
※理由は、枕による首への圧迫や見上げる体勢で神経の出口が狭くなり神経に当たるからです。 |
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首が後屈 |
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パターン2:背中が丸く、首の動きの悪いお年寄りが、高さの合わ
ない枕や、腰の弱い羽枕で首が過度に後屈神経を圧迫するケース |
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●背中の丸い
お年よりは |
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●背中が浮き
上がり |
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●羽枕等、腰の
弱い枕では |
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●首が過度に後屈して
神経を圧迫 |
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パターン3:枕をしないで神経の出口が狭くなり圧迫! |
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枕、をしない為に痺れが出現しているケースがあります。枕をしないと肩こりが緩和される場合も少なくありませんが、神経根症の人には痺れを悪化させる場合があります。つまり、凝りと、痺れを混同して、凝りイコール痺れと考えてはだめです。。痺れは、神経が頚椎や首周りの筋肉に接触、圧迫、拘束される為に起こります。したがって、枕をしない仰向け寝や横向き寝では首が、過度に後屈、側屈し神経の出口が狭くなります。 |
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パターン4:うつぶせ寝の習慣で筋肉が神経を拘束! |
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うつ伏せ寝では首が回旋、神経出口が狭くなったり、筋肉が緊張して神経圧迫、拘束のリスクが高くなります。
※左図のうつぶせ寝の習慣では、頚椎左側の神経出口や、首の筋肉(斜角筋)の間が狭くなり、左半身の痺れが出現し易くなります。爪楊枝の先で背中のを刺激すると背骨を境に左半身の感覚が鈍く、皮一枚被った感じがするケースが多く有ります。思い当たる人は、爪楊枝で試してみてください。 |
◎三点支持枕、誕生までは、
私は、このような神経根症状を呈する人に枕、指導をするとき枕を縦にして背中から頭を均等に支え、顎を軽く引いた寝姿勢を指導していましたが、とても有効と思います。
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