簿記の勉強（続き１）　　第５章仕訳と転記

仕訳の手順、考え方の理解が進むにつれて、簿記の奥深さと合理性に益々感動し、北海道の霧の摩周湖の霧が晴れて
行く様な感じがしている。

仕訳の手順：一つの取引の分解ー＞仕訳（仕訳帳に記入）−＞転記（総勘定元帳に記入）これを繰り返す

仕訳の方法：資産の勘定の増加分を借方に記入、減少分を貸方に記入
　　　　　　　　負債の勘定の減少分を借方に記入、増加分を貸方に記入
　　　　　　　　資本の勘定の減少分を借方に記入、増加分を貸方に記入
　　　　　　　　費用の勘定の発生分を借方に記入
　　　　　　　　収益の勘定の発生分を貸方に記入

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第５章仕訳と転記

１．仕訳とは

　　取引を勘定口座に正確に記入する為の準備作業が必要になる。　これが仕訳で有る。
　　仕訳は、取引を分解した後、�@どの勘定科目の、�A借方・貸方のどちら側に、�B金額はいくらで有るかを、左右並べて
　　（借方と貸方に分けて）記入する作業である。
　　また、仕訳は、発生する取引を時系列に一覧で見る事が出来る特長も有る。

２．仕訳の方法

　　仕訳は、取引の分解と、勘定の記入ルールに基づいて行う。
　　例：備品￥２５０，０００を現金で買い入れたーー＞取引
　　　　取引の分解　備品（資産）￥２５０，０００増加ーー現金（資産）￥２５０，０００減少

　　仕訳の手順：�@　勘定科目は備品勘定と現金勘定で有る。
　　　　　　　　　　�A　貸借の勘定は、資産の増加は借方、資産の減少は貸し方と言う勘定の記入ルールに従い、
　　　　　　　　　　　　借方に備品が、貸方に現金が来る。
　　　　　　　　　　�B　金額は、借方・貸方とも￥２５０，０００で有る。

　　　　　　　　　　仕訳結果：（借）備品￥２５０，０００　（貸）現金￥２５０，０００　と成る。
　　　　　　　　　　　　　　　　　（Ｄｒ：Ｄｅｂｔ）　　　　　　　　（Ｃｒ：Ｃｒｅｄｉｔ）　−−＞英語の略称

３．転記

　　取引は、仕訳をした後、この仕訳に基づき、勘定口座に記入する。　この勘定口座への記入手続きを転記と言う。

　　転記の手順：�@　仕訳の借方の勘定科目について、その勘定口座の借方に、日付と金額を記入する。
　　　　　　　　　　�A　次に、仕訳の貸方の勘定科目について、その勘定口座の貸方に日付と金額を記入する。

　　　　　　　　　　　　　　　　　現　　金　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　備　　品
　　　　　　　−−−−−−−−｜−−−−−−−−　　　　　　　　　　　−−−−−−−−−｜−−−−−−−−−−
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜５／１　２５０，０００　　　　　　　　　　　５／１２５０，０００　　　｜

　・仕訳＆転記例題

　　取引：４月１日　Ｙさんは、現金￥４００，０００を元入れして、文房具店を開業した。
　　　　　　　　３日　銀行から現金￥１００，０００を借入れた。
　　　　　　　　５日　Ｓ商店から商品￥３００，０００を仕入れ、代金の内半額を現金で支払い、残額は掛けとした。
　　　　　　　１０日　Ｆ商店に、商品￥２７０、、０００（仕入価格￥２２０，０００）を掛けで売渡した。
　　　　　　　２０日　４月分の家賃￥２０，０００と、借入金の利息￥１，０００を現金で支払った。
　　　　　　　２５日　Ｆ商店から、売掛金の内￥１７０，０００を現金で回収した。
　　　　　　　３０日　Ｓ商店に、買掛金￥１５０，０００を現金で支払った。

　　仕訳：４月１日　（借方）現金￥４００，０００　　　（貸方）資本金￥４００，０００
　　　　　　　　３日　（借方）現金￥１００，０００　　　（貸方）借入金￥１００，０００
　　　　　　　　５日　（借方）商品￥３００，０００　　　（貸方）現金￥１５０，０００
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　売掛金￥１５０，０００
　　　　　　　１０日　（借方）売掛金￥２７０，０００　　（貸方）商品￥２２０，０００
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　商品売買益￥５０，０００
　　　　　　　２０日　（借方）支払家賃￥２０，０００　　（貸方）現金￥２１，０００
　　　　　　　　　　　　　　　　支払利息￥１，０００
　　　　　　　２５日　（借方）現金￥１７０，０００　　　（貸方）売掛金￥１７０，０００
　　　　　　　３０日　（借方）買掛金￥１５０，０００　　（貸方）現金￥１５０，０００

　　転記：　（借方）　　　　　　　　　　現金勘定科目　　　　　　　　（貸方）
　　　　　　　ーーーーーーーーーーーーー｜ーーーーーーーーーーー
　　　　　　　４月　１日　　￥４００，０００　｜４月　５日　￥１５０，０００　
　　　　　　　　　　３日　　￥１００，０００　　｜　　２０日　￥２１，０００　　
　　　　　　　　　２５日　　￥１７０，０００　　｜　　３０日　￥１５０，０００

　　　　　　　（借方）　　　　　　　　　　商品勘定科目　　　　　　　　（貸方）
　　　　　　　ーーーーーーーーーーーーー｜ーーーーーーーーーーー
　　　　　　　４月　５日　　　￥３００，０００　｜４月１０日　￥２２０，０００　

　　　　　　　（借方）　　　　　　　　　　売掛金勘定科目　　　　　　　（貸方）
　　　　　　　ーーーーーーーーーーーーー｜ーーーーーーーーーーー
　　　　　　　４月１０日　　　￥２７０，０００　｜４月２５日　￥１７０，０００

　　　　　　　（借方）　　　　　　　　　　買掛金勘定科目　　　　　　　（貸方）
　　　　　　　ーーーーーーーーーーーーー｜ーーーーーーーーーーー
　　　　　　　４月３０日　　　￥１５０，０００　｜４月　５日　￥１５０，０００　

　　　　　　　（借方）　　　　　　　　　　借入金勘定科目　　　　　　　（貸方）
　　　　　　　ーーーーーーーーーーーーー｜ーーーーーーーーーーー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜４月　５日　￥１００，０００

　　　　　　　（借方）　　　　　　　　　　支払家賃勘定科目　　　　　（貸方）
　　　　　　　ーーーーーーーーーーーーー｜ーーーーーーーーーーー
　　　　　　　４月２０日　　　￥２０，０００　　｜

　　　　　　　（借方）　　　　　　　　　　支払利息勘定科目　　　　　（貸方）
　　　　　　　ーーーーーーーーーーーーー｜ーーーーーーーーーーー
　　　　　　　４月２０日　　　￥１，０００　　　｜　

　　　　　　　（借方）　　　　　　　　商品売買益勘定科目　　　　　（貸方）
　　　　　　　ーーーーーーーーーーーーー｜ーーーーーーーーーーー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜４月１０日　￥５０，０００

　　　　　　　（借方）　　　　　　　　　　資本金勘定科目　　　　　　（貸方）
　　　　　　　ーーーーーーーーーーーーー｜ーーーーーーーーーーー
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜４月　１日　￥４００，０００

　　　　合計：　（借方）￥１，４１１，０００　　　（貸方）￥１，４１１，０００

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