簿記の勉強(続き2) 第6章仕訳帳と総勘定元帳 第7章試算表 第8章精算表 第9章決算
この部分は、各帳簿の記入方法に入るので、考え方よりも規則を覚える必要が有り、面白い部分は無い。
仕訳帳から総勘定元帳に転記する場合の勘定科目は、仕訳の相手方の勘定科目を記入する(勘定科目を
クロスして記入する)事がポイント。
勘定口座の借方勘定科目=仕訳の貸方勘定科目
勘定口座の貸方勘定科目=仕訳の借方勘定科目
決算手続き
費用・収益勘定の締めきり:損益勘定口座を設け、各勘定から損益勘定へ振替仕訳(決算仕訳)して帳簿をしめる。
損益勘定から損益計算書を作成する。
(P/Lは、期中の経営成績を示すので次期への繰越は無い。)
資産・負債・資本勘定の締めきり:各勘定口座の残高を繰越記入して、帳簿を締める。
各勘定の繰越記入を集計し、繰越試算表を作成し、これから貸借対照表を作成する。
(B/Sは、期末時点の財政状態を示すので、繰越処理して、次期に引き継ぐ。)
第6章仕訳帳と総勘定元帳
1.取引ー>仕訳帳ー>総勘定元帳
仕訳を記入する帳簿を仕訳帳と言う。 仕訳帳は、全ての取引を、発生順に記入する。
全ての勘定口座を集めた帳簿を総勘定元帳(元帳)と言う。
仕訳帳は、経営活動の歴史的な記録を作る帳簿として、重要な役割を持ち更に取引と総勘定元帳を繋ぐ役割も持つ。
総勘定元帳は、貸借対象表及び損益計算書を作成する時の試料と成る大切な帳簿で、通常は、資産・負債・資本
(の残高)・収益・費用(発生額)の順に勘定口座が設けられている。
2.仕訳帳の記入方法
仕訳 4月1日(借)現金 140000 (貸)商品 110000
商品売買益 30000
仕訳帳 1
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
月 日 | 摘 要 |元| 借方 | 貸方
| |丁| |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
4 1| (現 金) 諸 口 |1| 140000|
| (商 品) |2| | 110000
| (商品売買益) |3| | 30000
| O商店に売渡し(小書き) | | |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
| (区切り線ー赤線) | | |
・日付欄:取引の発生した月日を記入する。(月はページのはじめと月が変わった時に記入する)
・摘要欄:仕訳の勘定科目と小書き(取引の簡単な内容を勘定科目のよりやや小さい文字で記入する)を記入する。
借方の勘定科目は中央より左側に、貸方勘定科目は右側にそれぞれカッコを付けて記入する。
勘定科目が二つ以上有る場合は、勘定科目の上に「諸口」と記入する。
一つの取引の記入が完了したら摘要欄に区切り線を赤で引く。
・元丁欄:勘定口座のページ番号又は勘定口座番号を記入する。
・金額欄:仕訳の借方・貸方の金額を各々借方・貸方の金額欄に記入する。
仕訳帳記入上の注意事項
・一つの取引をページをまたがって記入してはならない。
・次のページに移る時は、摘要欄に次ページ繰越、金額欄を合計線(赤線)を引いて、借方・貸方両方の合計を
ページの最終行に記入する。
次のページの最初の行に、摘要欄に前ページ繰越、金額欄に借方・貸方の合計金額を書き写す。
・月末に仕訳帳を締める時は、合計線を引いて借方・貸方の合計金額を記入し、日付欄と金額欄の行の下に
締めきり線(赤の二重線)を引く。
3.総勘定元帳の記入方法
仕訳帳に記入した勘定科目に該当する勘定口座に転記する。(例:上記仕訳帳の場合)
現 金 1
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーーーー
月 日 | 摘 要 |仕| 借方 |月 日 | 摘要 |仕| 貸方
| |丁| | | |丁|
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
5 1 | 諸 口 |1| 140000 | | | |
商 品 2
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーーーー
月 日 | 摘 要 |仕| 借方 |月 日 | 摘要 |仕| 貸方
| |丁| | | |丁|
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
| | | |5 1 | 現 金 |1 | 110000
商品売買益 3
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーーーー
月 日 | 摘 要 |仕| 借方 |月 日 | 摘要 |仕| 貸方
| |丁| | | |丁|
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
| | | |5 1 | 現 金 |1 | 30000
・日付欄:仕訳帳の月日を記入。
・摘要欄:仕訳の借方勘定科目が現金で有るから、現金勘定口座の借方摘要欄には、仕訳の相手方の勘定科目を
記入(この事例では、諸口)する。
・金額欄:仕訳の借方金額を借方金額欄に書き写す。
・仕丁欄:仕訳帳のページ番号を記入する。
・商品勘定:仕訳の貸方に有るので、貸方摘要に相手方勘定科目(この事例では現金)を記入し、金額を書き写す。
・商品売買益勘定:商品勘定と同様に貸方に摘要欄を現金、金額を記入する。
総勘定元帳には、残高式もあり、当日の残高を累計して記入する帳簿。
借方金額ー貸方金額=残高 残高を残高欄に記入する。
残高>0:借方残高 借・貸欄に借と記入し、借方残高を表す
残高<0:貸方残高 借・貸欄に貸と記入し、貸方残高を表す
第7章試算表
1.試算表とは
仕訳帳から総勘定元帳への転記が、正しく行われているかを確かめる為に作成する集計表を試算表と言う。
(T/B:Trial Balance) 総勘定元帳の全ての勘定の借方と貸方の合計は、貸借平均の原理により一致する。
試算表は、この貸借平均の原理を利用して作成する。 総勘定元帳の全ての借方・貸方の合計額を集計する。
試算表は、必要に応じて毎日、毎週末、毎月末にも作成する。(日計表、週計表月計表等)
2.試算表の種類と作成方法
試算表には、金額の集計方法により、合計試算表・残高試算表・合計残高試算表の3種類が有る
(1)合計試算表
合計試算表は、総勘定元帳の各勘定毎に計算した借方合計金額と貸方合計金額を集計した作成する。
合計試算表
−−−−−−−−−|−ー|−−−−−−−−|−−−−−−−
借 方 |元 | 勘定科目 | 貸 方
−−−−−−−−−−−ー−−−−−−−−−−−−−−−−−
1,110,000 |1 | 現 金 | 890,000 ーー>各勘定の借方・貸方合計金額
200,000 |2 | 売掛金 | 80,000 を資産・負債・資本・収益・費用
600,000 |3 | 商 品 | 360,000 の要素順に並べて集計する。
200,000 |4 | 備 品 |
70,000 |5 | 買掛金 | 150,000
50,000 |6 | 借入金 | 150,000
|7 | 資本金 | 600,000
|8 | 商品売買益 | 100,000
|9 | 受取手数料 | 20,000
50,000 |10| 給 料 |
18,000 |11| 雑 費 |
2,000 |12| 支払利息 |
−−−−−−−−− | | |ーーーーーーーーー
2,350,000 | | | 2,350,000 ーー>合計金額は貸借が一致する
========== ========== 仕訳帳の合計とも一致する
(2)残高資産表
残高資産表は、総勘定元帳の各勘定の残高を集めて作成する。
資産・費用の各勘定の残高は、借方に生じるから、残高試算表の借方に記入する。
負債・資本・収益の各勘定の残高は、貸方に生じるから、残高試算表の貸方に記入する。
残高試算表
−−−−−−−−−|−ー|−−−−−−−−|−−−−−−−
借 方 |元 | 勘定科目 | 貸 方
−−−−−−−−−−−ー−−−−−−−−−−−−−−−−−
220,000 |1 | 現 金 | −−>資産勘定は借方から貸方を
120,000 |2 | 売掛金 | 引いた残高を記入
240,000 |3 | 商 品 |
250,000 |4 | 備 品 |
|5 | 買掛金 | 80,000 ーー>負債・資本・収益勘定は貸方
|6 | 借入金 | 100,000 から借方を引いた残高を記入
|7 | 資本金 | 600,000
|8 | 商品売買益 | 100,000
|9 | 受取手数料 | 20,000
50,000 |10| 給 料 | −−>費用勘定は借り方から貸方を
18,000 |11| 雑 費 | 引いた残高を記入
2,000 |12| 支払利息 |
−−−−−−−−− | | |ーーーーーーーーー
900,000 | | | 900,000 ーー>合計は貸借一致する
========== ==========
(3)合計残高試算表
合計試算表と残高試算表を一表に纏めたものが合計残高試算表で有る。
合計試算表の借方と貸方の合計欄を先に記入し、次に、合計残高試算表の各勘定科目毎に借方と貸方の合計
額の差額を計算して、残高欄に記入する。
合計試算表
−−−−−−−−−ーーーーーーー|−ー|−−−−−−−−|ーーーーーーーーーーーーーーーーー
借 方 |元 | 勘定科目 | 貸方
−−−−−−−−ーーーーーーー−| | |ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
残高 |合計 | | | 合計 | 残高
−−−−−−−−−−−ー−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
220,000 | 1,110,000 |1 | 現 金 | 890,000 |
120,000 | 200,000 |2 | 売掛金 | 80,000 |
240,000 | 600,000 |3 | 商 品 | 360,000 |
250,000 | 200,000 |4 | 備 品 | |
| 70,000 |5 | 買掛金 | 150,000 | 80,000
| 50,000 |6 | 借入金 | 150,000 | 100,000
| |7 | 資本金 | 600,000 | 600,000
| |8 | 商品売買益 | 100,000 | 100,000
| |9 | 受取手数料 | 20,000 | 20,000
50,000 | 50,000 |10| 給 料 | |
18,000 | 18,000 |11| 雑 費 | |
2,000 | 2,000 |12| 支払利息 | |
−−−−−−−−ーーーーーーーー| | |ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
900,000 |2,350,000 | | | 2,350,000 | 900,000
================ ====================
合計額及び残高の貸借は一致する
3.試算表の貸借が一致しない場合の調査方法
手順は、試算表を作成した時の順序と逆に調査する。
@試算表の借方と貸方の合計額の計算に誤りがないか。
A総勘定元帳の各勘定の合計額または残高が試算表に正しく記入されているか。
B総勘定元帳の各勘定の借方・貸方の合計額または残高の計算に誤りがないか。
C仕訳帳から総勘定元帳の各勘定への転記が、正しく行われているか。
D仕訳そのものに誤りがないか。
・試算表の作成で発見できる誤り
@借方又は貸方のどちらか一方に転記漏れが有る場合。
A借方に転記すべき金額を貸方に転記した場合、またその逆を行った場合。
B借方または貸方のどちらか一方の金額計算間違いをした場合。
これらは、貸借の合計額や残高が一致しないので誤りが発見できる。
・試算表の作成で発見できない誤り
@一つの取引の仕訳帳への記入が漏れた場合。
A現金勘定の借方に転記するものを他の勘定の借方に転記した場合。
これらは、貸借の合計額や残高が一致してしまうので誤りを発見できない。
第8章精算表
1.精算表とは、残高試算表から、B/SとP/Lを作成する手続きを、一つの表に纏めて示した計算表を、精算表と言う。
(W/S:Working Sheet) この精算表により、一会計期間の経営成績や、期末の財政状態を容易に知る事が
出来る。精算表の内、金額欄を六つ持った形の精算表を6桁精算表(6欄精算表とも言う)と言う。
精 算 表
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
勘定科目|元| 残高試算表 | 損益計算書 | 貸借対照表 |
| |−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−|
|丁| 借方 |貸方 | 借方 | 貸方 | 借方 | 貸方 |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
| | @ | A | B | C | D | E |
2.精算表の作成方法
精算表は、通常、残高試算表に基づいて作成する。
精 算 表
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
勘定科目|元| 残高試算表 | 損益計算書 | 貸借対照表 |
| |−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−|
|丁| 借方 |貸方 | 借方 | 貸方 | 借方 | 貸方 |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
資産の勘定| |450 |・・・・・・・|・・・・・・|・・・・−>| 450 | |
負債の勘定| | | 130 |・・・・・・・|・・・・・・・|・・・ー>| 130 |
資本の勘定| | | 300 |・・・・・・・|・・・・・・・|・・・−>| 300 |
収益の勘定| | | 70 |・・・ー>| 70 | | |
費用の勘定| | 50 |・・・ー>| 50 | |
| |
当期純利益| | | | 20 |<−一致|するー>| 20 |
| −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ー
| |500 | 500 | 70 | 70 | 450 | 450 |
| =============================
@残高資産表から残高欄に書き移す。(残高資産表が無い場合は、総勘定元帳の各勘定の残高を記入する)
A収益・費用の各勘定の金額は、損益計算書欄に移す。
B資産・負債・資本の各勘定の金額は、貸借対照表欄に移す。
C損益計算書欄の合計額を計算し、その差額を金額の少ない側に赤字で記入する。
差額が借方に発生すれば当期純利益、貸方に発生すれば当期純損失と成る。
3.精算表の仕組み
精算表を残高試算表・損益計算書・貸借対照表に分解して図に示す。
残高試算表 貸借対照表
−−−−−−−−−−−−−−ー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・−−−−−−−−−−−−−−−
| | 負 債 | | | 負 債 |
| | | | | |
| −−−−−−− | ーーーーーーーー
| | | ==============> | | |
| | | | | |
| 資 産 |期首資本 | | 資 産 |期首資本 |
| | | 損益計算書 | | |
| −−−−−−−・・・・−−−−−−ーーーーーー | ーーーーーーーー
| | | |当期純利益| | | |当期純利益 |
| | | | | | | | |
|ーーーーーーーーー| 収 益 |・・・・|ーーーーー| 収 益 |・・・・・−−−−−−−−−−−−−−
| | | | | |
| 費 用 | | | 費 用 | |
| | | | | |
−−−−−−−−−−−−−−−−・・・・ーーーーーーーーーーーーー
・試算表等式
@ 資産 + 費用 = 負債 + 期首資本 + 収益
資産と負債は、期末の金額で有り、資本は、当期純利益が加算されて無い期首資本の金額で有る。
A 資産 − 負債 ー 期首資本 = 収益 − 費用
左辺と右辺から当期純利益(又は当期純損失)を算出出来る。
左辺から :資産 − 負債 − 期首資本 = 当期純利益(又は当期準損失)
(期末資本)
右辺から :収益 − 費用 = 当期純利益(又は当期純損失)
複式簿記では、上記のように二つの方法で計算された当期純損益の額が一致する事により、計算の正しい事が
確かめられる。 この事が、複式簿記の優れた特長で有る。
第9章決算
1.決算とは
簿記では、日々の取引を仕訳帳に記入し、総勘定元帳に転記して、各勘定の増減や発生を記録・計算する。
期末に総勘定元帳の記録を整理して、帳簿を締め切り、損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)作成する。
この一連の手続きを決算と言い、決算を行う日を決算日と言う。
2.決算の手続き
決算の手続きは、決算の呼び手続き、決算の本手続きの順で行い、最後に決算の報告を行う。
・決算の予備手続き
@ 仕訳帳の締めきり
A 試算表の作成
B 棚卸表の作成と決算整理
C 精算表の作成
・決算の本手続き
[1]総勘定元帳の締めきり
(1)収益・費用の各勘定の締めきり
@ 収益の各勘定の残高の損益勘定への振替
A 費用の各勘定の残高の損益勘定への振替
B 当期純損益の資本勘定への振替
C 収益・費用の各勘定と損益勘定の締めきり
(2)資産・負債・資本の各勘定の締めきり
[2]繰越精算表の作成
[3]仕訳帳(決算仕訳)、その他の帳簿の締めきり
・決算の報告
[1]損益計算書の作成
[2]貸借対照表の作成
3.決算の本手続き
[1]総勘定元帳の締めきり
総勘定元帳のの締めきりは、損益計算書の勘定で有る収益・費用の各勘定と貸借対照表の各勘定で有る資産・
負債・資本の各勘定とに分けて行う。
(1)収益・費用の各勘定の締めきり
当期純損益を計算する為、総勘定元帳に新たに損益勘定を設けて(複数の勘定の残高を集める勘定を
集合勘定と言う。 集合勘定では相手科目と金額を個別に記入する。)、
@損益勘定の貸方に収益の各勘定の残高を移す。
A損益勘定の借方に費用の各勘定の残高を移す。
費用の各勘定 損 益 収益の各勘定
−−−−−−−−−−−−− ーーーーーーーーーーー −−−−−−−−−−−−−−
発生額 | 残 =====> 費用 | 収益 | 発生額 |
| 高 | <======残 | |
−−−−−−・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ーーーーーー| 高 | |
| | |
|−−−−・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・−−−−−−−
勘定の金額を他の勘定に移す事を振替と言う。 振替も仕訳と転記により行われるが、この仕訳を振替仕訳と
言い、これの転記を振替記入と言う。
振替仕訳と決算整理仕訳を纏めて、決算仕訳と言う。
例:A勘定の借方残高50をB勘定の借方に振替える場合。
(借り)B勘定 50 (貸し) A勘定 50 −−−>振替え仕訳
A勘定 B勘定
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−
50 | 50 =====> 50 |
簿記では、マイナスする時は、反対側記入すれば良いので、A勘定の貸方50を記入して、
この50をB勘定の借方に記入する
@収益の各勘定の残高の損益勘定への振替
収益の各勘定の残高を損益勘定に振替仕訳を行い、収益勘定の借方と損益勘定の貸方に振替記入する。
振替仕訳:(借り)収益の各勘定 100 (貸し)損益 100
例:振替仕訳 (借り)商品売買益 100 (貸し)損益 120
受取手数料 20
振替記入: 損 益 商品売買益
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−
|商品売買益 100 <−−−− 損益 100 |現金 30
|受取手数料 20 <−−− |諸口 70
|
注:決算仕訳では勘定科目 | 受取手数料
の諸口は使用せず明細 | −−−−−−−−−−−−−−
を記入する ーー 損益 20 |現金 20
A費用の勘定の残高の損益勘定への振替
費用の勘定の残高を損益勘定に振替仕訳を行い、費用勘定の貸方と損益勘定の借方に振替記入する。
振替仕訳:(借り)損益 100 (貸し)費用の各勘定 100
例:振替仕訳 (借り)損益 70 (貸し)給料 50
雑費 18
支払利息2
振替記入: 給料 損 益
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−
現金 50|損益 50 ーーーーーーーー> 給料 50|
ーーーーーー> 雑費 18|
雑費 | ーー> 支払利息 2|
−−−−−−−−−−−− | |
現金 18|損益 18 −− |
|
支払利息 |
−−−−−−−−−−−− |
現金 2|損益 2 −−−−−
B当期純利益の資本勘定への振替
損益勘定の貸方の収益総額と借方の費用総額との差額は、当期に生じた純利益(又は純損失)となる。
当期純利益は、個人企業では、資本の増加を意味するから、資本勘定の貸方に振替える。
振替仕訳:(借り) 損益 100 (貸し)資本金 100
例:振替仕訳 (借り)損益 50 (貸し)資本金 50
損 益 資本金
−−−−−−−−−−−−−−−−ーーー −−−−−−−−−−−−−
給料 50 |商品売買益 100 |現金 600
雑費 18 |受取手数料 20 ーーーーー> |損益 50
支払利息 2 | |
資本金 50 |<−(収益計−費用計=50)−
注:当期純損失が生じた場合は、資本金勘定の借方に振替えて、資本金を減額する。
(借り)資本金 100 (貸し)損金 100
C収益・費用の各勘定と損益勘定の締めきり
収益・費用の各勘定と損益勘定は、振替仕訳の記入で、貸借同額と成るので、金額欄に単線を引いて、その
下に合計額を記入し、日付欄と金額欄に複線を引いて帳簿を締め切る。
決算時の振替仕訳の場合は、仕訳帳の最初の行に「決算仕訳」と記入する
(2)資産・負債・資本の各勘定の締めきり(英米式決算法)
資産・負債・資本の各勘定には、通常残高が生じるので、以下のように締めきる。
繰越記入と開始記入は、総勘定元帳の各勘定に直接記入し、仕訳帳には記入しないので、勘定口座の
仕丁欄にはチェックマークを付ける。
@資産の各勘定の締めきり
資産の勘定は借方に残高が生じるので、その金額を、決算日の日付で貸方に記入し、貸借の合計額を
同じ行に記入して締めきる。 この時貸方の摘要欄には「次期繰越」と赤字で記入する(繰越記入)。
次に、次期の最初の日付で、繰越額と同額を借方に記入する。 摘要欄には、「前期繰越」と記入する。
これを開始記入と言う。
商 品
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーーーーーーーーーー
5月 6日|現金 |1| 300 |5月 9日|現金 |1| 110
16日|諸口 |1| 300 | 20日|諸口 |1| 250
| / | | | 31日|次期繰越| | 240
| −−−−−−−−−−− −−−−−−−
| | | 600 | | | | 600
===== ========== ========
6月 1日 |前期繰越 | | 240 | | | |
A負債・資本の勘定の締めきり
負債・資本の勘定は、貸方に残高が生じるので、繰越記入は借方に行い、開始記入は、貸方に行う。
買掛金
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
5月25日|現金 |1| 70 |5月16日|商品 |1| 150
31日|次期繰越 | | 80 | | / | |
| | |−−−− | ーーーーーーーーーーーーーーーー
| | | 150 | | | | 150
===== ========== ==========
| | | |6月 1日|前期繰越 | | 80
資本金
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
5月31日|次期繰越 | | 650 |5月 1日|現金 |1| 600
| / | | | 31日|損益 |3| 50
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| | | 650 | | | | 650
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| | | |6月 1日|前期繰越 | | 650
[2]繰越精算表
資産・負債・資本勘定を締め切った後、繰越記入が正しく行われたかを確かめる為に、各勘定の繰越額を集計し、
繰越試算表を作成する。
繰越試算表
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借 方 |元|勘定科目 |貸方
|丁| |
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220 |1|現 金 |
120 |2|売掛金 |
240 |3|商 品 |
250 |4|備 品 |
|5|買掛金 | 80
|6|借入金 | 100
|7|資本金 | 650
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830 | | | 830
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[3]仕訳帳・その他帳簿の締めきり
@仕訳帳は、決算仕訳の貸借の合計額を計算して締めきる。
次期の最初の日付で仕訳帳の1行目に、繰越試算表の合計額で開始記入しておく事で、
次期の合計試算表の貸借合計額と仕訳帳の貸借合計額が一致する。
仕 訳 帳
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平成 | 摘 要 |元| 借方 | 貸方
12年 | | | |
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| 決算仕訳 | | |
5月31日| 諸 口 (損 益) |13| | 120
|(商品売買益) |8 | 100 |
|(受取手数料) |9 | 20 |
|収益を損益勘定に振替 | | |
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−| | |
〃 | (損 益) 諸 口 |13| 70 |
| (給 料) |10| | 50
| (雑 費) |11| | 18
| (支払利息) |12| | 2
|費用を損益勘定に振替 | | |
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−| | |
〃 | (損 益) |13| 50 |
| (資本金) | 7| | 50
|当期純利益を資本勘定に振替 | | |
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−|ーーーーーーーーー
| | | 240 | 240
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6月 1日|前期繰越 | | 830 | 830
A仕訳帳・総勘定元帳の他に、現金出納帳などの諸帳簿もしめきる。
4.決算の報告
決算の手続きが終わると、その結果を報告する為、損益計算書と貸借対照表を作成する。
(1)損益計算書
損益計算書は、総勘定元帳の収益・費用の各勘定や損益勘定等を資料として作成する。
損益計算書
T商店 平成12年5月1日から平成12年5月31日まで
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費 用 | 金 額 | 収 益 | 金額
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給 料 | 50 | 商品売買益 | 100
雑 費 | 18 | 受取手数料 | 20
支払利息 | 2 | / |
当期純利益 | 50 | / |
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| 120 | | 120
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(2)貸借対照表
貸借対照表は、総勘定元帳の資産・負債・資本の各勘定や繰越試算表等を資料として作成する。
貸借対照表
T商店 平成12年5月31日
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資 産 | 金 額 |負債及び資本 | 金額
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現 金 | 220 | 買 掛 金 | 80
売 掛 金 | 120 | 借 入 金 | 100
商 品 | 240 | 資 本 金 | 600
備 品 | 250 | 当期純利益 | 50
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| 830 | | 830
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