工業簿記の基礎(その4) 第十一章 総合原価計算
1.総合原価計算
2.総合原価計算の種類
3.単純総合原価計算
4.組別総合原価計算
5.工程別総合原価計算
6.加工費工程別総合原価計算
7.等級別総合原価計算
8.連産品の計算
9.副産物の評価と処理
10.仕損及び減耗の処理
第11章 総合原価計算
1.総合原価計算
・製品を反復連続的に大量生産する製造工場では、1原価計算期間における製品全部の原価を総合的に算定し、次にこれを完成品の
数量で除して、その単位当りの原価(製品単価)を計算する方法を取る。
この様な原価計算の方法を総合原価計算と云う。
・総合原価計算では、継続製造指図書を用いる。 この指図書によって総合原価計算表を設け、1原価計算期間における総合原価を
集計する。
・総合原価計算では、原価要素を製品単位に直接集計しない為、原則的に直接費と間接費に分ける必要は無い。
その代わり、原価要素を材料費(素材費)と加工費(労務費+経費)にわけて計算する。
総合原価計算では、完成品と月末仕掛品の数量を使って、原価の総額を完成品の額と月末仕掛品の金額とに分ける。
2.総合原価計算の種類
・総合原価計算は、それを適用する工業の種類や作業の性質により、その方法に多少の差異が生じ、次の様に細分される。
@単純総合原価計算
A組別総合原価計算
B工程別総合原価計算
C加工賃工程別総合原価計算
D等級別総合原価計算・連産品計算
3.単純総合原価計算
・同種製品を比較的単純な製造過程、例えば単一工程で反復連続的に大量生産する様式の工場、(レンガ製造業、製氷業等)に
適用される計算法を、単純総合原価計算と云う。
(1)原価の計算方法
・次の順で製品原価を計算する。
a:1原価計算期間の総製造費用に期首仕掛品の原価を加える。
b:この合計額は、当期の完成品と期末仕掛品の製造原価から成り立っている為、これから期末仕掛品原価を差引けば、
当期完成品の製造原価(即ち総合原価)と成る。
c:当期完成品の総合原価を完成品の数量で除して、その単位原価(製品単価)を計算する。
製品総合原価 = 当期製造費用 + 期首仕掛品原価 − 期末仕掛品原価
製品単価 = 製品総合原価 ÷ 製品完成数量
総合原価計算表 平成12年11月分
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
摘 要 | 内 訳 | 金 額 | 備 考
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
材料費 | | |
素材費 | 288,000 | |
: | | 308,100 |
労務費 | | |
賃金 | 95,000 | |
: | | 100,800 |
経費 | | |
原価償却費 | 16,000 | |
: | | 80,700 |
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−|
計 | | 489,600 |
月初仕掛品 | | 23,400 |
| |−−−−−−−−−−−|
当期製造費用 | | 513,000 |
期末仕掛品 | |
10,260 |
| |−−−−−−−−−−−−|
製品製造原価 | | 502,740 |
| |===========|
完成数量 | | 2,450個|
製品単価 | | ¥205.2 |
| |===========|
・総合原価計算では、完成品と仕掛品とを区別しないで、一旦総合的に原価を計算してから、期末仕掛品を評価し、これを分離して
始めて製品の原価が算定される事情がある。
従って、期末仕掛品の評価は製品原価に大きな影響を持っている。
(2)仕掛品の評価法(月末仕掛品の材料費と加工費を計算する事を云う)
・期末仕掛品の評価法は、生産の方式が次の何れかであるかによって、二つに分かれる。
@素材が製造着手の時だけに投入される場合。
A素材が製造途中においても数度に亘り、投入される場合。
・いずれの場合も、素材以外の材料費、労務費、経費(これらを加工費と云う)は、製造の進行過程に応じて消費するものと考えられる。
1)素材が製造着手の時だけ投入される場合の期末仕掛品の評価(平均法)
・この場合は、素材費と加工費は事情が違うから、各別に計算した後、これらの合計額を求めなければならない。
@素材費
期末仕掛品量
期末仕掛品素材費 = (当期素材費 + 期首仕掛品素材費) X −−−−−−−−−−−−−−−−
完成数量 + 期末仕掛品数量
A加工費
完成品換算量 = 期末仕掛品数量 X 仕上り率(%)
期末仕掛品完成品換算量
期末仕掛品加工費 = (当期加工費 + 期首仕掛品加工費) X −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
完成数量 + 期末仕掛品完成品換算量
B期末仕掛品原価
期末仕掛品原価 = 期末仕掛品素材費 + 期末仕掛品加工費
・注:上記の様に期末仕掛品原価を算定する方法を平均法と云う。 この他に先入先出法、後入先出法も有る。
(例) 以下の資料に基づいて、総合原価計算表を作成し、完成品単価を求める。
但し、素材は製造着手の時だけに消費するものとする。
a:素材費 当月消費高 288,000 月初仕掛品 18,000
b:加工費 当期消費高 201,600(月初仕掛品を除く下記原価費目の合計)
燃料費 20,100
労務費 100,000
経費 80,700
月初仕掛品 5,400
c:月末仕掛品量 100個(仕上り率50%)
完成数量 2,450個
@月末仕掛品素材費=(288,000+18,000)X100個/(2,450個+100個)=12,000
A完成品換算量=100個X50%=50個
B月末仕掛品加工費=(201,600+5,400)X50個/(2,450個+50個)=4,140
C期末仕掛品原価=12,000+4,140=16,140
単純総合原価計算表 平成12年12月分
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
摘 要 | 素 材 費 | 加 工 費 | 金 額
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
材料費 | 288,000 | 20,100 | 308,100
労務費 | | 100,000 | 100,000
経費 | |
80,700 | 80,700
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
当月製造費用 | 288,000 | 201,600 | 489,600
月初仕掛品
| 18,000 | 5,400 | 23,400
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
計 | 308,000 | 207,000 | 513,000
月末仕掛品 | 12,000 | 4,140 | 16,140
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
製品製造原価 | 284,000 | 202,860 | 496,860
|========================
完成品数量 | 2,450個| 2,450個| 2,450個
製品単価 | ¥120.00| ¥82.80| ¥202.80
| | |========
2)素材が製造途中においても数度に亘って投入される場合の期末仕掛品の評価(平均法)
・この場合は、素材も加工費と同様に、製造の進行程度に応じて消費されるものとして、計算する。
その為、素材費を材料費に含めて、製造費用=材料費+労務費+経費として考える。
完成品換算量 = 期末仕掛品数量 X 仕上り率(%)
期末仕掛品完成換算量
期末仕掛品原価 = (当期製造原価+期首仕掛品原価) X −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
期首仕掛品完成換算量+当月投入量
(例)前記例の資料に基づき総合原価計算表を作成する。
当期製造費用=288,000+20,100+100,000+80,700=489,600
月初仕掛品=18,000+5,400=23,400(製造費用)
期末仕掛品原価=(489,600+23,400)X50個/(2,450個+50個)=10,260
単純総合原価計算表 平成12年12月分
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
摘 要 | 金 額
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
材料費 | 308,100
労務費 | 100,800
経費
| 80,700
|−−−−−−−−−−−−
当月製造費用 | 489,600
月初仕掛品 |
23,400
|−−−−−−−−−−−−−
計 | 513,000
月末仕掛品 | 10,260
|−−−−−−−−−−−−−
製品製造原価 | 502,740
|=============
完成品数量 | 2,450個
製品単価 | ¥205.20
|=============
3)月末仕掛品の評価(先入先出法)
・先入先出法は、先に製造に着手しているもの(月初仕掛品)は先に完成させ、次に当月着手分を完成させると云う仮定に
基づく方法である。
・先入先出法では普通、月初仕掛品は全て完成に向かうので、月末仕掛品原価は、当月着手分のみから計算する。
月末仕掛品数量
月末仕掛品材料費 = 当月材料費 X −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(完成品数量−月初仕掛品数量+月末仕掛品数量)
月末仕掛品完成品換算量
月末仕掛品加工費 = 当月加工費 X −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(完成品数量−月初仕掛品完成品換算量+月末仕掛品完成品換算量)
月末仕掛品原価 = 月末仕掛品材料費 + 月末仕掛品加工費
完成品製造原価 = 総材料費(月初仕掛品+当月) + 総加工費(月初仕掛品+当月) − 月末仕掛品原価
完成品単価 = 完成品製造原価 ÷ 完成品数量
(例)次の資料に基づいて、先入先出法で月末仕掛品原価及び完成品製造原価、完成品単価を求める。
尚、材料は、工程の始めに全て投入される。
月初仕掛品原価 材料費: 30,000 加工費: 9,500
当月製造費用 材料費:180,000 加工費:85,000
計 材料費:210,000 加工費:94,500
月初仕掛品 100個(加工進捗率50%)
当月投入 900個
計 1,000個
完成品 800個
月末仕掛品 200個(加工進捗率50%)
材料費 加工費
−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
月初仕掛品 100個| 月初仕掛 50個|完成品 800個
−−−−−−−−−| (100個X50%) |
当月投入 900個| 完成品 800個 −−−−−−−−|
|−−−−−−−−− 当月投入 850個|−−−−−−−−−−−−−−−
|月末仕掛品 200個 |月末仕掛品100個(200個X50%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
@月末仕掛品材料費=180,000X200個/(800個−100個+200個)=40,000
A月末仕掛品加工費=85,000X(200個X50%)/(800個−100個X50%+200個X50%)=10,000
B月末仕掛品原価=40,000+10,000=50,000
C完成品製造原価=(210,000+94,000)−50,000=254,500
D完成品単価=245,500÷800個=318.125
4)月末仕掛品の評価(後入先出法)
・後入先出法は、当月投入分を先に完成させ、月初仕掛品は後回しにすると云う仮定に基づく方法である。
・この方法では、月初仕掛品数量と月末仕掛品数量のどちらが多いかにより、計算が異なる。
@月初仕掛品数量≧月末仕掛品数量
・月初仕掛品数量の方が月末仕掛品数量より多いか、または同じ時は、月末仕掛品は、月初仕掛品の一部または全てが
月末に残っているいる事を意味する。
従って、月末仕掛品原価は、月初仕掛品原価を基に計算する。
月末仕掛品数量
月末仕掛品材料費=月初仕掛品材料費 X −−−−−−−−−
月初仕掛品数量
月末仕掛品完成品換算量
月末仕掛品加工費=月初仕掛品加工費 X −−−−−−−−−−−−−
月初仕掛品完成品換算量
月末仕掛品原価=月末仕掛品材料費+月末仕掛品加工費
完成品製造原価=総材料費(月初仕掛+当月)+総加工費(月初仕掛+当月)−月末仕掛品原価
完成品単価=完成品製造原価÷完成品数量
(例)次の資料に基づいて、後入先出法で月末仕掛品原価及び完成品原価、完成品単価を求める。
月初仕掛品原価 材料費:60,000 加工費:16,500
当月製造費用 材料費:140,000 加工費:75,000
計 200,00 91,500
月初仕掛品 300個(加工進捗率50%)
当月投入 700個
計 1,000個
月末仕掛品 200個(加工進捗率50%)
完成品 800個
材料費 加工費
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
当月投入 700個| 当月投入 750個 |
|完成品 800個 | 完成品 800個
| −−−−−−−−−−−|
−−−−−−−−−| 月初仕掛品 150個 |
月初仕掛品 300個|−−−−−−−−−− (300個X50%) |−−−−−−−−−−−−−−−
|月末仕掛品 200個 |月末仕掛品100個(200個X50%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
@月末仕掛品材料費=60,000X200個/300個=40,000
A月末仕掛品加工費=16,500X(200個X50%)/(300個X50%)=11,000
B月末仕掛品原価=40,000+11,000=51,000
C完成品原価=(200,000+91,500)−51,000=240,500
D製品単価=240,500÷800個=300.625
A月初仕掛品数量<月末仕掛品数量
・月初仕掛品数量よりも月末仕掛品数量の方が多い時は、月末仕掛品は、月初仕掛品の全てと当月投入分の一部が
月末に残った事を意味する。
従って、月末仕掛品原価は、月初仕掛品原価に当月製造費用の内月末仕掛品分を加えると云う計算になる。
完成数量
完成品材料費=当月投入材料費 X −−−−−−−−
当月投入量
完成数
完成品加工費=当月投入加工費 X −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
当月投入量−月初仕掛品完成品換算量
完成品原価=完成品材料費−完成品加工費
月末仕掛品原価=(総材料費+総加工費)−完成品原価
完成品単価=完成品製造原価÷完成品数量
(例)次の資料に基づいて、後入先出法で月末仕掛品原価及び完成品原価、完成品単価を求める。
月初仕掛品原価 材料費:30,000 加工費:9,500
当月製造費用 材料費:180,000 加工費:85,000
計 210,000 94,500
月初仕掛品 100個(加工進捗率50%)
当月投入 900個
計 1,000個
月末仕掛品 200個(加工進捗率50%)
完成品 800個
材料費 加工費
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
当月投入 900個| 当月投入 850個 |
|完成品 800個 |完成品 800個
| |−−−−−−−−−−−
| −−−−−−−−− |月初仕掛品 100個
−−−−−−−−−|月初仕掛品 200個 −−−−−−−−−−−−−−−|( 200個X50%)
月初仕掛品 100個| 月末仕掛品 50個(100個X50%)|
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
@完成品品材料費=180,000X800個/900個=160,000
A完成品加工費=85,000X800個/(800個+100個X50%)=80,000
B完成品品原価=160,000+80,000=240,000
C月末仕掛品原価=(210,000+94,500)−240,000=64,500
D製品単価=240,000÷800個=300
(3)記帳法
・材料消費高は、出庫表によって材料仕訳帳を通して、労務費の消費高は、作業時間票または出来高票によって賃金仕訳帳を通して、
経費の消費高は、各種の経費票によって経費仕訳帳を通して、記帳される。
期末仕掛品は製造勘定の残高として示される。
材料 製造 製品
−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
支払高|消費高 −−| 期首仕掛品 |
|
| −−−−−−−|
|
労務費 |−−−> 材料費 | 完成品 −−−> 製造 |
−−−−−−−−−
|−−−−> 労務費
| |
支払高|消費高 −|
|−−> 経費 |−−−−−− −−−−−|
|
|期末仕掛品(次月繰越)
経費
| −−−−−−−−|−−−−−−
−−−−−−−−− |
支払高|消費高 −−−|
*記帳例*
製 造
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
前月繰越 23,400|製品 496,860
材料 308,100|次月繰越 16,140
労務費
100,000| /
経費 80,700| /
−−−−−| −−−−−−−
513,000| 513,000
=====| ======
前月繰越 16,140|
*製造勘定の借方合計を総製造費用と云う
総製造費用= 期首仕掛品原価(材料費+加工費) + 当月製造費用(材料費+加工費:労務費+経費)
完成品製造原価 = 総製造費用 − 期末仕掛品原価
4.組別総合原価計算
・異種製品を組別に連続生産する製造企業、例えば小型機械製作業、食品菓子製造業、缶詰業、織物業等に適用される原価計算を、
組別総合原価計算と云う。(電機、自動車等もこれに当る)
(1)原価の計算法
・組別総合原価計算では、製品を種類によって分け、これを組と云う。
原価要素をこの組別に分割し、組別の総合原価(材料費+加工費)を完成品数量で除して、製品単価を計算する。
・原価要素を組別に分割する時、個別原価計算の時の様に、組別の直接費と間接費とに分け、直接費は各組に直接賦課し、
間接費は関係組に配賦する。
(例)次の資料から組別総合原価計算表を作り、組別原価を算出する。
尚、組間接費90,450は直接作業時間を基準として配賦する。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
摘 要 | A 組 | B 組 | C 組 | 合 計
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
組直接材料費| | | |
材料費 | 96,000 | 32,000 | 54,000 | 182,000
労務費 | 78,000 | 62,000 | 61,000 | 201,000
経費
| 10,500 | 8,300 | 4,700 | 23,500
直接作業時間|1,560時間
|1,240時間 |1,220時間 | 4,020時間
月初仕掛品 | 18,500 | 2,700 | 6,000 | 27,200
月末仕掛品 | 9,500 | 8,700 | 5,300 | 23,500
完成品数量 | 1,500個 | 1,200個 | 1,000個 |
*組間接費の計算*
時間賃率額=組間接費90,450/(1,560時間+1,240時間+1,220時間)=22.50(¥/時間)
A組間接費=1,560時間X22.50=35,100
B組間接費=1,240時間X22.50=27,900
C組間接費=1,220時間X22.50=27,450
組別総合原価計算表 平成12年12月分
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
摘 要 | A 組 | B 組 | C 組 | 合 計
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
組直接費 | | | | −−>直接費は各組に直接賦課
材料費 | 96,000 | 32,000 | 54,000 | 182,000
労務費 | 78,000 | 62,000 | 61,000 | 201,000
経費 | 10,500 | 8,300 | 4,700 |
23,500
組間接費 | 35,100 | 27,900 | 27,450 |
90,450 −−>組別に間接費を配賦
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
当月製造費用| 219,600 | 132,200 | 147,150 | 499,950
月初仕掛品 | 18,500 | 2,700 | 6,000 | 27,200
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
計 | 238,100 | 132,900 | 153,150 | 524,150
月末仕掛品 | 9,500 | 8,700 | 5,300 | 23,500
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
製造原価 | 228,600 | 124,200 | 147,850 | 500,650
|=================================
完成品数量 | 1,500個 | 1,200個 | 1,000個 |
製品単価 | ¥152.40 | ¥103.50 | ¥147.85 |
|=======================|
・当期製造費用を計算する時、組直接費と組間接費を区分するほかわ、単純総合原価計算と同様で有って、組別に単純総合原価計算を
行えば良い。
但し、月末仕掛品の評価も行う。(例では、月末仕掛品原価がそのまま示されているが、実務では月末仕掛品原価の計算が必要)
(2)記帳法
・製造勘定及び製品勘定を各組毎に設け、組直接費は直接に組別製造勘定に振替、組間接費は一旦、組間接費勘定に集計して、
その配賦額を組別製造勘定に振替える。
材料費 A組製造 A組製品
−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
支払額|直接費消費額 −−| 期首仕掛品 |完成品 −−−−−> A組製造 |
|間接費消費額 −|| −−−−−−−|
||−>材料費 |
労務費 || 労務費 |
−−−−−−−−− |
| 経費 |−−−−−−
支払額|直接費消費額−|| −−−−−−|期末仕掛品
|間接費消費額 −−−−>組間接費 |
|| −−−−−−−−−−−−−−
経費 ||
−−−−−−−−−
| | B組製造 B組製品
支払額|直接費消費額−|−| −−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−
|間接費消費額 −| | 期首仕掛品 |完成品 −−−−> B組製品 |
| | −−−−−−|
| |−>材料費 |
| 労務費 |
| 経費 |−−−−−−−
| −−−−−−|期末仕掛品
|−−> 組間接費 |
−−−−−−−−−−−−−−
注:間接費は、組間接費勘定を設けて、原価要素の消費高を、組間接費勘定の借方に集計し、月末に各組製造勘定の
借方に配賦する。
組間接費
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
材料費間接消費額|組別製造勘定の借方に
労務費間接消費額|配賦する
経費間接消費額 |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(例)前記例のA組製造勘定とA組製品勘定を記入
A組製造 A組製品
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−
前月繰越 18,500|A組製品 228,600 前月繰越 xxxxx|
材料 96,000|次月繰越 9,500 A組製造 228,600|
労務費 78,000| / |
経費 10,000| /
組間接費 35,100| /
−−−−−| −−−−−−−−−−
238,100| 238,100
=====| =========
前月繰越 9,500|
5.工程別総合原価計算
・製造工程が二つ以上の連続する工程に分かれている製造企業、例えば、化学工業、製糖業、製紙業等は、工程毎にその完成品の
総合原価を計算する。 これを工程別総合原価計算(または累加法とも云う)と云う。
・各工程の完成品は貯蔵が可能であり、また、時には販売される事もある。 これを半製品と云う。
(1)原価の計算法
・工程別総合原価計算においては、工程別に原価計算表を設け、1工程から次工程へ振替えられた半製品の総合原価を、前工程費
として、次工程の製造費用に加算する。
・工程原価を計算する為には、原価要素を、特定の工程に単独に発生する工程別費用と、2工程以上に関連して発生する工程共通費
とに区別しなければならない。
工程別費用はその工程に直接賦課し、工程共通費は有る工程に配賦する。
(例)製造部門(第1工程、第二工程)、補助部門(動力、修繕、検査、材料、工場事務)を持っている工場である。
次の資料に基づいて、工程別総合原価計算表を作成し、工程単価を算出する。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
摘 要 |第1工程 |第二工程 |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
製造部門費 | 157,640 | 92,860 |
補助部門費配賦額| 36,480 | 55,020 |
月初仕掛品 | 9,320 | 8,070 |
月末仕掛品 | 11,920 | 4,980 |
完成品数量 | 600個| 580個|
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
工程別総合原価計算表 平成12年12月分
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
摘 要 | 第1工程 | 第2工程 | 合 計
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
製造部門費 | 157,640 | 92,860 | 250,500
補助部門費配賦額| 36,480 | 55,020 | 91,500
前工程費 | −−− | 191,520 | 191,520
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
当月製造費用 | 194,120 | 339,400 | 533,520
月初仕掛品 | 9,320 | 8,070 | 17,390
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
計 | 203,440 | 347,470 | 550,910
月末仕掛品 | 11,920 | 4,980 | 16,900
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
工程完成品原価 | 191,520 | 342,490 | 534,010
|============================
工程完成数量 | 600個 | 580個 |
工程単価 | ¥319.20 | ¥590.50 |
|====================|
*注:上記例の最終完成品原価は342,490で、完成品単価は590.50である。
*計算手順*
@原価要素を個別費(製造部門費)と共通費(補助部門費)に分け、個別費は各工程に賦課し、
補助部門費は、配賦基準で各工程に配賦する。
A第1工程の仕掛品の原価計算を行い、第1工程月末仕掛品原価を計算し、第1工程完成品原価を計算する。
B第1工程完成品原価を前工程費として、第2工程に振替える。(第2工程の材料費と同じ扱いとする)
C第2工程の仕掛品の原価計算を行い、第2工程期末仕掛品原価を求め、第2工程完成品原価を計算する。
DA、B、Cの手順を繰返して最終工程まで計算して、最終完成品原価を計算する。
・工程別総合原価計算は、原則として工程別に単純総合原価計算を繰り返して適用し、最終工程において完成品の原価を計算する。
(2)記帳法
・製造勘定は工程別に設け、工程個別費は直接に第1工程製造勘定、第2工程製造勘定等へ記入し、
工程共通費は関係の工程製造勘定へ記入する。
・補助部門を設けた時は、部門費計算の通りに行う。
・工程完成品原価は次工程へ、最終工程完成品原価は製品勘定へ振替える。
原価要素(材料、労務費経費) 第1工程製造
−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
支払額 |消費額 −−−| 期首仕掛品 |工程
|
| −−−−−−|完成品 −−−|
|
|−−−> 材料費 | |
| 補助部門費 | 労務費 |−−−−−− |
|−−−−−−−− | 経費 |期末仕掛品 |
|−>| |−−−−−−> 補助部門費| |
| | −−−−−−−−−−−−− |
| | |
| | |−−−−−−−−−−−−−−−|
| | | 第2工程製造
| | | −−−−−−−−−−−−− 製品
| | | 期首仕掛品 | −−−−−−−−−−
| | | −−−−−−|完成品 −−−−> 製造 |
| |−−−−>材料費 |
| | 労務費 |
| | 経費 |−−−−−−
| |−>第1工程完成|期末仕掛品
|−−−−−−−−−> 補助部門費 |
−−−−−−−−−−−−−
(例)上記例の製造勘定
第1工程製造 第2工程製造
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
前記繰越
9,320|第2工程 191,520 前月繰越 8,070|製品 342,490
製造部門費 157,640|製造振替
製造部門費
92,860|次月繰越 4,980
(材料費) |次月繰越 11,920 (材料費) | /
(労務費) | /
(労務費) | /
(経費)
| /
(経費) | /
補助部門費 36,480| / 補助部門費 55,020| /
−−−−−| −−−−−−− 第1工程 191,520| /
203,440| 203,440 製造 |/
=====| ====== −−−−−|−−−−−−−−−−−
前月繰越 11,920| 347,470| 347,470
=====| =======
前月繰越 4,980|
・ある工程を完了したものを半製品と云い、次工程へ引継がれるのが普通であるが、製造上の都合などで、次工程に引継がない場合は、
工程の途中に半製品勘定(第1工程半製品勘定等)を設けて、この勘定で一部が倉庫に貯蔵されている事を示せば良い。
組立作業の様な場合は、特にその必要が起こる。
6.加工費工程別総合原価計算
・素材は全て最初の工程で投入され、その後の工程は、単にこれを加工するに過ぎない製造企業、例えば、紡績業、製粉業、ゴム工業等に
適用される原価計算を、加工費工程別総合原価計算または加工費法と云う。
・この場合は、各工程別の加工費を集計表示し、その総額に素材費を加算する事によって、完成品の総原価を計算する。
その時、仕掛品の加工費計算は無視する事がある。
(1)原価の計算
・この方法では、総製造費用の内、加工費を工程別に集計し、素材費は直接に製品に付いて計算する様にする。
・加工費を工程別に計算する時に、工程(部門)個別費、工程(部門)共通費の区別が必要に成る。
・製品単価は、第1工程から最終工程までの1個当りの加工費に、1個当りの素材費を加算する。
(例)次の資料に基づいて、加工費工程別総合原価計算表を作成し、工程別単価と製品単価を求める。
但し、仕掛品の計算は、無視するものとする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
摘 要 | 第1工程 | 第2工程
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
加工費 | |
製造部門費 | 65,620 | 53,870
補助部門費配賦額| 16,730 | 21,070
完成数量 | 750個| 700個
製品1個当り素材費 |¥730 |
|当月投入800個 |
|前月繰越 10個 |
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
加工費工程別総合原価計算表 平成12年12月分
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
摘 要 |第1工程 |第2工程 | 合 計
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
加工費 | | |
製造部門費 | 65,620 | 53,870 | 119,490
補助部門費配賦額 | 16,730 | 21,070 | 37,800
前工程加工費 | −−− | 82,350 | 82,350
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
工程完成品加工費 | 82,350 | 157,290 | 239,640
|==============================
工程完成数量 | 750個 | 700個 |
1個当り加工費 | ¥109.80 | ¥224.70|
|=========| |
1個当りの素材費 | | 730.00|
| |−−−−−−−−−|
製品単価 | | ¥954.70 |
| |=========|
(2)記帳法
・原価要素勘定と製造勘定との中間に、工程別加工費勘定を設け、これに素材費以外の加工費を集計する。
・素材費だけは、直接に製造勘定に振替える。
素材費 |−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−|
−−−−−−−−−−| 第1工程加工費 |
支払額 |消費額 ー| −−−−−−−−−−−−−− | 製造
|−−> 加工費 |第2工程へ −−| | −−−−−−−−−−−
| |振替 |
| 期首仕掛品|完成品−−>製品勘定
| −−−−−−−−−−−−−− | | (素材) |
その他の原価要素 | | | −−−−−−|
−−−−−−−−− | |−−−−−−−−−−−−−−−−−−| |−−>素材費 |−−−−−
支払額 |消費額 −−| | 第2工程加工費 −−−−−−|期末仕掛品
| | −−−−−−−−−−−−−− |−−−> 加工費 | (素材)
|−−|−−>加工費 | 製造へ振替 ーー| −−−−−−−−−−−
| −−−−−−|
|−>第1工程 |
加工費 |
−−−−−−−−−−−−−−
(例)上記例の第2工程加工費勘定と製造勘定の記入例
@月初仕掛品の素材費=@¥730X10個=7,300
A当月素材費 =@¥730X800個=584,000
B完成品原価 =@¥954.70X700個=668,290
C月末仕掛品原価 =@¥730X(10個+800個−700個)=80,300
7.等級別総合原価計算
・同種の製品を連続生産するが、例えば、靴下製造業、鉛筆製造業、醸造業等、その製品が形状、大きさ、品位等により、等級に区別
される場合に用いられる計算を、等級別総合原価計算と云う。
(1)原価の計算
・この場合は、1期間における完成品の総合原価を計算し、これを等級係数に生産量を乗じた積数の割合で、各等級製品の原価に
分割する。 等級係数の決め方には、次の様な方法がある。
@製品の重量、長さ、面積、純分度、熱量、硬度等が異なる時は、それぞれ素材の使用量や加工費に大小が有ると思われるので、
それらの内、適当なものによって等価係数を決め、総合原価を一括して等級製品に分割する。
A総合原価を原価要素別に分割し、各級製品の標準材料消費量、標準作業時間等を別に調査して、原価要素別に等価係数を
決め、それぞれ原価要素別に各級製品の原価を計算して、最後にこれを合計する。
また、各原価要素の重要性を加味して、原価要素別の等価係数を1本の総括的等価係数に直して、総合原価を各等級製品に
分割しても良い。
(例)次の資料に基づいて、等級別総合原価計算表を作成し、各級製品の単価を求める。
尚、総合原価は900,200であって、等級係数は各級製品の重量を用いる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
等 級 | 生産量 |製品100個の重量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1級品 | 20,000個 | 80Kg
2級品 | 12,000個 | 60Kg
3級品 | 8,400個 | 30Kg
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*総合原価900,200を、各級別の等価係数と生産量とを乗じた積数の割合に分ける
@等価係数 =80Kg:60Kg:30Kg=8:6:3
A係数と生産量の積数 1級品=8X20,000個=160,000
2級品=6X12,000個= 72,000
3級品=3X 8,400個= 25,200
B積数の合計=160,000+72,000+25,200=257,200
C等級別総合原価 1級品=900,200X160,000/257,200=560,000
2級品=900,200X 72,000/257,200=252,000
3級品=900,200X 25,200/257,200= 88,200
D等級別単価 1級品=560,000/20,000個=28.00
2級品=252,000/12,000個=21.00
3級品= 88,200/ 8,400個=10.50
*各級の単価¥28.00、¥21.00、¥10.50は等級係数8:6:3の割合に成っている。
等級別総合原価計算表 平成12年12月分
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
等級別|重量 |等価係数| 生産量 | 積 数 |等級別総合原価| 単 価
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1級品 |80Kg| 8 |20,000個 |160,000| 560,000| ¥28.00
2級品 |60Kg| 6 |12,000個 | 72,000| 252,000| ¥21.00
2級品 |30Kg| 3 | 8,400個 | 25,200| 88,200| ¥10.50
| | | |−−−−−−−−−−−−−|
| | | |257,200| 900,200|
| | | |=============|
(2)記帳法
・各級別の総合原価を、製造勘定から各級製品勘定へ振替える。
しかし、製品の種類が多い時は、製品勘定を統制勘定として、別に補助元帳の製品元帳を設けて内訳記入すると良い。
(例)上記例の記入例
製 造 1級製品
−−−−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−−−−−−
材料費 |諸口 900,200 −−| 8 繰越 XXXX|
労務費 |(完成) |−−−−−−−−>製造 560,000|
経費
| |
| 2級製品
| −−−−−−−−−−−−−−−−−
| 6 繰越 XXXX|
|−−−−−−−−> 製造 252,000|
|
| 3級製品
| −−−−−−−−−−−−−−−−−
| 3 繰越 XXXX|
|−−−−−−−−> 製造 88,200|
8.連産品の計算
・連産品とは、同一工程において、同一原料から生産される異種の製品であって、相互に主副を明確に区別する事が出来ない物を云う。
例えば、石炭化学工業では生産されるガス、タール、コークス等、また乳製品製造業のバター、脱脂乳等がこれに当る。
・連産品と等級品は良く似ているが、等級品は同種製品であって、連産品は異種製品である。
・連産品の原価は次の様に計算する
@連産品の市価等を基準として定めた等価係数に基づいて、1原価計算期間の総合原価を連産品に割り当てて計算する。
従って、計算法や記帳法は等級別総合原価計算法に準ずれば良い。
尚、加工後でなければ売却できない連産品は、加工製品の見積売却価額から加工費の見積額を差引いた額を、等価係数算定の
基準とする。
A連産品の1種または数種の原価を副産物に準じて計算し、これを1原価計算期間の総合原価から控除した額を、他の連産品の
原価とする。
(例)次の資料に基づいて、連産品計算表を作成し、連産品の単価を求める。
総合原価:342,490
A製品 生産高: 200個 正常市価:250
B製品 生産高:1,000個 正常市価:200
係数と生産量の積数 A製品=5X 200個=1,000
B製品=4X1,000個=4,000
種別総合原価 A製品=342,490X1,000/5,000=68,498
B製品=342,490X4,000/5,000=273,992
単価 A製品=68,498/200個 =342.49
B製品=273,992/1,000個=273.99
連産品計算表 平成12年12月分
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
種別|正常市価|等価係数|生産量 |積数 |種別総合原価 |単価
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
A | 250 | 5 | 200個| 1,000| 68,498 |¥342.49
B | 200 | 4 |1,000個| 4,000| 273,992 |¥273.99
| | | |−−−−−−−−−−−−|
| | | |5,000| 342,490 |
| | | |============|
9.副産物等の評価と処理
・副産物とは、主産物の製造過程から必然的に派生する物品であって、例えば、ガス工業においては、ガスが主産物であって、コークスは
副産物である。 総合原価計算において、これを生じた場合の処理は次の方法の何れかによって評価し、副産物勘定で処理する。
尚、その評価額は主産物の総合原価から差引く。
@副産物が外部に売却出来る時は、見積売却価額から加工費(加工を要する場合)、保管費、販売費及び通常の利益見積額を
差引いた額。
A副産物が自家消費される時は、これによって節約出来る物品の見積購入価額から加工費(加工を要する場合)を差引いた額。
・副産物の価額が僅かな時は、以上の手続きによら無いで、これを売却して得た収入を雑益とする事も有る。
尚、作業屑の評価及び処理は副産物に準ずる。
(例)a:副産物が第2工程で発生した。 評価額5,000である。
借方:副産物 5,000 / 貸方:第2工程製造 5,000
b:上記副産物を5,000で現金売りした。
借方:現金 5,000 / 貸方:副産物 5,000
10.仕損及び減損の処理
・総合原価計算において、仕損品を生じた時は、それが普通生じる程度のものであれば、原価要素として仕損費の項目を特別に
設けないで、当期製造費用に含ませたままとする。
しかし、異常な仕損を生じた場合には、これによる損失を原価に算入してはならない。
・また、加工中に蒸発、粉散、ガス化、煙化等によって、原料の減損を生ずる事がある。
この減損の処理は仕損に準ずる。
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