禅語春
麝香眠石竹鸚鵡啄金桃 |
麝香(じゃこう)石竹(せきちく)に眠り 鸚鵡(おうむ)金桃(きんとう)に啄(つい)ばむ |
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山花開似錦澗水湛如藍 |
山花(さんか)開いて錦に似たり 澗水(かんすい)湛(たた)えて藍の如し(碧巌録82則) |
掬水月在手弄花香満衣 |
水を掬(すく)えば月は手に在り 花を弄すれば香り衣に満つ |
春色無高下花枝自短長 |
春色(しゅんしょく)高下(こうげ)無く花枝(かし)自(おのずか)ら短長 |
石壓笋斜出岸懸花倒生 |
石圧(あっ)して笋(しゅん)斜めに出で 岸(きし)懸(か)かりて花倒(さか)しまに生きゆ |
薫風自南来殿閣生微涼 |
薫風(くんぷう)南(みなみ)自(よ)り来たり殿閣(でんかく)微涼(びりょう)を生ず |
移花兼蝶到買石得雲饒 |
花を移しては蝶の到るを兼ね 石を買ては雲を得て饒(おお)し (虚堂録1) |
暁月尋花去春風帯酒帰 |
暁月花を尋ね去り春風酒を帯んで帰る |
夜坐連雲石春栽帯雨松 |
夜は連雲の石に坐し春は帯雨の松を栽(う)ゆ(五燈会元15) |
野火焼不尽春風吹又生 |
野火焼けども尽きず春風吹いて又た生ず(白氏文集) |
春風得意馬蹄疾 一日看盡長安花 |
春風に意を得て馬蹄疾(はや)し 一日に看(み)盡(つく)す長安の花 |
無一物中無尽蔵花有月有楼臺有 |
無一物中無尽蔵花有り月有り楼臺(ろうたい)有り(蘇東坡集) |
芭蕉葉上無愁雨只是時人聴断腸 |
芭蕉(ばしょう)葉上に愁雨(しゅうう)無し只だ是れ時の人聴いて断腸(だんちょう) |
君看此花枝中有風露香 |
君看(み)よ此の花枝中に風露の香有り |
春至自花開朱顔安在哉 |
春至て自ら花開く朱顔安んじてか在(あ)る哉(や) |
空手把鋤頭歩行騎水牛 |
空手にして鋤頭(じょとう)を把(と)り歩行にして水牛に騎(の)る |
庭前柏樹子不是祖師心 |
庭前(ていぜん)の柏樹子(はくじゅし)是れ祖師の心にあらず |
江国春風吹不起 鷓鴣啼在深花裏 |
江国(こうこく)春風(しゅんぷう)吹き起(たた)ず 鷓鴣(しゃこ)は啼(な)きて深(しん)花裏(かり)に在り(碧巌録七) |