仏教看護入門

まえがき

一章 看護に宗教的視座が必要な理由
宗教に対する看護学生や看護者の反応
人間と宗教
看護と宗教

二章 「仏教看護」であることの意味
あえて看護に「仏教」を付けたわけ
仏教を抜きにしては語れない日本の看護の歴史
仏教文化圏で育まれてきた日本人
日本的な看護としての仏教看護

三章 科学的思考を基本とする看護と仏教看護の違い
科学的思考・非科学的思考
科学的思考を基本とした看護

客観的、科学的にとらえきれない「心」や「たましい」の問題

科学的・非科学的思考双方を大切にした仏教看護
仏教看護は、より日本的な看護論の一つ

四章 仏教看護の本質
新しい概念の理解・定義
仏教看護の定義と概念化
成熟の概念
仏教看護の前提と理論上の主張
仏教看護の主要概念(メタパラダイム) 

五章 仏教看護の特徴
科学的・非科学的思考をともに大切にしていること
科学的思考法だけでは解決できないことへの示唆があること
わが国にふさわしい個別性と独自性を大切にした看護をめざしていること
利用者も看護者もともに人間的成熟をめざしており、公平であること

六章 仏教看護の基本となる教え
仏教の教えにみる「苦」の記述
三法印の教え
四諦の教え
八正道の教え
中道の教え
縁起の教え
四正勤の教え
慈悲・抜苦与楽
四無量心の教え
四摂法の教え
身口意の三業

人生において大事なもの


七章 仏教看護における看護過程
仏教看護と看護過程
看護過程の基本となる教え
七覚支の教え
仏教看護における看護過程と問題のとらえ方
仏教看護の方法論としての看護過程の特色

八章 仏教看護を実践するために大切なこと
科学的思考を基本とした知識・技術を身につけること
生死観を育むこと
仏教の教えを大切にした看護者の資質と態度を身につけること
仏教の教えに関心を払うこと
看護実践を評価し、その結果を発表し、学び合う機会をもつこと

九章 仏教看護実践に向けての勉強方法
仏教看護の理論書
仲間とともに学び合う場としての学会や研修会
仏典を手にし、教えに触れてみること
参考となる仏典や仏教の理論書

あとがき