臨床をしながらできる国際水準の研究のまとめ方 がん緩和ケアではこうする

I 研究論文を書く前に
 研究論文の周辺
 論文を書く,その前に原著論文の査読のシステムを知る
1)原著論文の投稿・査読・出版までの流れ
2)査読の価値
3)原著論文で評価の対象となる点
 論文を書くための覚え書きとまとめ
1)書く順番
2)同じようなテーマの原著論文を真似して書く
3)全体の流れを一貫させ,強調したいことが一本通るように書く
4)短く,短く,短く
5)文献数は知っている文献の半分くらいに
6)抄録は,抄録だけを読んで分かるように
7)略語を使わない
8)文中に出てくる似たような言葉はすべて同じ言葉を繰り返して使う
9)査読への対応
10)英語で書く時の注意
11)緩和ケアに関連した英文誌の特徴
II 論文を書こう
 〈はじめに〉を書く
1)書き始める前の注意点
2)研究の主要な目的を明確に書く
3)〈はじめに〉のまとめ
 〈対象・方法〉を書く
1)書き始める前の注意点
2)〈対象〉を書く
3)〈方法〉を書き出す
4)調査項目・調査方法を書く
5)定義を書く
6)悩ましい解析
7)〈対象・方法〉のまとめ
 〈結果〉を書く
1)対象者の背景を書く
2)〈結果〉を書く
3)〈結果〉のまとめ
 〈考察〉を書く
1)〈考察〉を書く
2)Morita−style で〈考察〉を書く
3)〈考察〉のまとめ
III 統計の“きも”に(だけ)詳しくなる
 p 値の「意味」をきちんと知る
1)p 値は確率なので,絶対値で示す
2)p 値は症例数に依存するから,数値の信頼区間を書く
3)統計学的有意差と臨床的に意味のある差を区別する
4)p 値についてのまとめ
 交絡因子について知る
1)1 つ目の例:嘔気・嘔吐の前後比較研究
2)2 つ目の例:体動時痛の前後比較研究
3)交絡因子の扱い:制御と補正
4)交絡因子のまとめ
 Intention−to−treat analysis
1)例:Intention−to−treat analysis をしていない前後比較研究
2)Intention−to treat analysis のまとめ
 多重検定と Bonferroni 補正
 サンプルサイズの計算
IV 学会抄録・研究計画書を書こう
 学会抄録の書き方:実際の指導例
1)同じ内容を整理することにより短く明瞭にする
2)具体的な数値が入っていない抄録を具体的にする
3)学会発表の抄録の書き方のまとめ
 研究計画書の書き方:実例
1)日常臨床のオーディット調査(観察的研究)
2)前後比較研究
3)アンケート調査
資料 1 日常臨床のオーディット調査の研究計画書の例
資料 2 前後比較研究の研究計画書の例
資料 3 アンケート調査の研究計画書の例
V 査読コメントへ返答する,査読者の立場になる
 査読の概要と返答の仕方
1)査読は社会貢献
2)Peer−review の意味
3)査読は自分の意見を言う場所ではない,理由を明確に
4)統計が分からない
5)テーマが自分のテーマと違う
6)査読の返事の書き方
7)「著者へのコメント」の書き方
8)まとめ
 受理された論文
1)査読コメント
2)査読の結果を読む
3)「英語」について
 謝絶された論文
1)謝絶コメント
2)査読の結果と修正
3)いくつかの査読者のコメント
 まとめ
VI 年度で追う投稿論文とその背景 
 1995〜1997 年
 1998〜1999 年
 2000〜2001 年
 2002〜2004 年
 2005〜2007 年
 2008〜2010 年
 通して振り返って
おわりに

コラム

臨床の楽しい誤変換(1)
臨床の楽しい誤変換(2)
臨床の楽しい誤変換(3)

「結論を飛躍させない」とはどういうことかを小学生の国語の問題から

身内のネタで申し訳ありません(1)
身内のネタで申し訳ありません(2)
ひとの誤変換も見逃しません(1)
ひとの誤変換も見逃しません(2)
臨床のちょっとエッチな誤変換(1)
臨床のちょっとエッチな誤変換(2)
メールでの誤変換(1)
メールでの誤変換(2)
メールでの誤変換(3)