わかりやすい 構造構成理論 −緩和ケアの本質を解く

1 問題の所在

 緩和ケアの特徴と関連し本質的に内在する問題について

 「辛さ」に焦点を当て,これに対応する −主観を治す
 全人的医療を志向する −意味や価値をも対象とする
 多職種によるチーム医療を重視する −信念対立と相乗効果
 COLUMN 1
 構造構成主義とは何か
2 構造構成主義について

 構造構成主義とは何か

 構造構成主義が持つ関心
 構造構成主義は道具である
 構造構成医療学とは何か
 COLUMN 2
 構造構成主義の道具は「原理集」である
3 重要な概念について

 主客問題・認識問題

 自然的態度
 判断中止
 還元(現象学的還元)
 現象
 志向相関性
 構造
 COLUMN 3
 LIFE IS A GAME!
 ソシュール言語学
 言葉の恣意性
 言葉の差異性
 言葉の蔽盲性【へいもうせい】
 記号論的還元
 戦略的ニヒリズム
 マインドフルネス(気づき)
 COLUMN 4
 「今,ここ」を生きる
4 臨床に直結する7つの具体例

 「痛み」について

 「せん妄」について
 COLUMN 5
 全人医療の系譜
 「QOL」について
 「スピリチュアルペインに関係した分類」について
 「スピリチュアルペインとそのケア」について
 COLUMN 6
 6歳のミッションステートメント
 「チーム医療における信念対立」について
 「チーム医療における相乗効果」について
参考文献
あとがき
謝辞