生活を活発にする 介護予防リハビリテーション

1章 介護予防リハビリテーションとは
1. 介護予防および介護予防リハビリテーションの背景
介護保険と介護サービス/介護保険と介護予防/全人間的復権を支えるリハビリテーション/その人の全体をみる介護予防/筋トレの効果/キーワードは「生きがい」
2. 介護予防リハビリテーションの目指す生活
WHOがつくった万国共通の生活分類「ICF(国際生活機能分類)」/生活するということ/生活とは「活動と参加」の中味そのもの/人生の現役の生活態度(3種類の活動)/生活での個人差/環境因子のチェック
3. 介護予防リハビリテーションの概要
介護予防リハビリテーションの定義/介護予防リハビリテーションの目的/介護予防リハビリテーションの対象者/介護予防リハビリテーションの手順/「参加と活動」で捉えた人生の現役のイメージ
4. 介護予防リハビリテーションの流れ
介護予防リハビリテーションの流れの全体像/人生の現役の自己チェック/背景因子のチェック/生活活発度のチェック/「している活動」「できる活動」のチェック/「人生の現役証明書」の申請/個人の目標づくり(「私の遺言」残りの人生現役宣言)/いざ,自己選択・自己決定のプログラム

2章 人生の現役養成とは
1. 人生の現役養成
人生の現役の暮らしぶり/介護予防のMILK理論/人生の現役5タイプMILK成分分布/MILK理論の適用
2. 人生の現役のすすめ(10のポイント)
3. 人生の現役の目安
セルフケア時間/好きなことをする時間/活動時間と生活活発度/生活活発度/安静時間/1日24時間の生活の中味/活動時間の中味/生活が不活発でない証明/生活が不活発な方の1日24時間/人生の半現役の1日24時間/人生の現役の1日24時間
4. 人生の現役因子
現役因子のチェック項目(自分で自分を確かめる)/時間の意識度/役割期待度(活躍の場,役割がある)/対人交流度(いろんな人と出会う)/生活圏評価/活動目的評価
5. 介護予防リハビリテーションの5W1H
家から外に出るための介護予防リハビリテーション/家庭内での5W1H
6. 生活を活発化させる
生活不活発度(マイナス思考で生活を見た場合の評価)/家庭のメリットとデメリット/質問します,「生活が活発ですか,不活発ですか」/人生の現役証明書/現役賞味期限/人生の現役引退式のすすめ/“心”の引退誘導因子/現役引退の危険因子は自分自身/生活の姿勢を見守ろう

3章 介護予防リハビリテーションの評価
1. 評価の思想
客観的評価と主観的評価/評価の基本姿勢/主観的評価と第三者評価を結びつける共通言語「MILK」/熱中派,元気派には大好評の機器を使った評価
2. 人生の現役,人生の半現役の評価
2方向からの介護予防リハビリテーション評価/第三者を巻き込んで行う評価/人生の現役に使ってほしい「自己満足評価」

4章 介護予防リハビリテーションの目標とプログラムづくり
1. 目標づくりの必要性
介護予防と目標づくり/第三の人生/残りの人生現役宣言/私の遺言「残りの人生現役宣言」/「残りの人生現役宣言」こそ主目標づくり/遺言されない方のための目標づくり/夢のみずうみ村「主目標一覧」/主目標を実現するための副目標
2. 夢づくりリハビリテーション
夢づくりリハビリテーションとは/介護予防リハビリテーションの到達段階(人生の現役養成段階)/生きがいスケール/「達成感シャボン玉」「有能感風船」「生きがいアドバルーン」/「人生の現役引退」進行中との戦い(人生の半現役の現役返り咲き作戦)/夢づくりリハビリテーションの中味/夢づくりリハビリテーションを自分のものに/感動・感激リハビリテーション(夢づくりリハビリテーション・ワン)/自分らしさ確認リハビリテーション(夢づくりリハビリテーション・ツー)/生きていることを味わうリハビリテーション(夢づくりリハビリテーション・スリー)

5章 介護予防リハビリテーションの実際
1. プログラムの考え方と家庭でできるプログラム
介護予防リハビリテーションの対象者,場所/どこにでも転がっているメニュー/家庭の中はプログラムの宝庫/「生活習慣美容」しませんか/手軽にできる呼吸訓練/自分でできる認知症予防/転倒予防運動
2. 通所施設におけるプログラムの実際
環境をつくる/自己選択,自己決定を持つ/プログラム創設の基本的な考え方/夢のみずうみ村プログラム一覧(メニューの実際)/プログラムA/プログラムQ/プログラムB&S

付 録
 ■人生の現役自己チェック表(現在の生活評価)
 ■「人生の現役証明」申請書
 ■私の遺言「残りの人生現役宣言」
 ■生き方設計(目標づくり)
 ■手作り封筒用紙
 ■寿限無(手軽にできる呼吸訓練)

あとがき