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重度障害者への活動分析アプローチ(上)
−基本的介入のあり方から治療展開へ−

監修 山本 伸一(山梨リハビリテーション病院、作業療法士)
編集 伊藤 克浩(山梨リハビリテーション病院、理学療法士)
編集 小菅久美子(元 笛吹中央病院、言語聴覚士)
編集 長谷川和子(山梨リハビリテーション病院、言語聴覚士)
編集 高橋 栄子(富士温泉病院、作業療法士)

 自ら動くことのできない、またはその範囲が狭小化している、そして介助者に思いが伝わらないということも推測できる重度対象者の場合、セラピストによる介入がさらに必要になる。セラピストにはそれを察知して、対象者の思いをいかに読み取り、いかに支援するかが求められる。
 現在のリハビリテーション情勢は、日常生活活動(ADL)の自立度をエビデンスとする傾向にあるが、重度であればあるほど自立度は低くなる。そのような対象者にとって大切なことは「いかに楽になるか、動けるか」、また介入者にとっては「対象者の能動的な動きをいかに引き出し、信頼を得るか」ということにある。
 上巻では、総論から始まり、臥床傾向に対する具体的アプローチの章では、関節モビライゼーション・寝返り・起き上がり・座位・立位〜介助者へのアプローチまでをまとめている。そして重複障害の章では、整形疾患、再発・糖尿病や人工透析まで、疾患別理解のポイントとともに整理をしている。本書が重度障害の対象者はもとより、セラピストの方々へのリハビリテーションのメッセージとして届けたい。

●本体3,000円+税 ISBN 978-4-902249-67-5 B5判 170頁



重度障害者への活動分析アプローチ(下)
−具体的症状に対する介入と応用−

監修 山本 伸一(山梨リハビリテーション病院、作業療法士)
編集 伊藤 克浩(山梨リハビリテーション病院、理学療法士)
編集 小菅久美子(元 笛吹中央病院、言語聴覚士)
編集 長谷川和子(山梨リハビリテーション病院、言語聴覚士)
編集 高橋 栄子(富士温泉病院、作業療法士)

 自ら動くことのできない、またはその範囲が狭小化している、そして介助者に思いが伝わらないということも推測できる重度対象者の場合、セラピストによる介入がさらに必要になる。セラピストにはそれを察知して、対象者の思いをいかに読み取り、いかに支援するかが求められる。
 現在のリハビリテーション情勢は、日常生活活動(ADL)の自立度をエビデンスとする傾向にあるが、重度であればあるほど自立度は低くなる。そのような対象者にとって大切なことは「いかに楽になるか、動けるか」、また介入者にとっては「対象者の能動的な動きをいかに引き出し、信頼を得るか」ということにある。
 下巻では、嚥下障害・コミュニケーション・高次脳機能障害・認知症・activityへの展開とした。アプローチ・サマリーシートでは、症例の原疾患・治療および介入方法・治療時間と結果が一目でわかる構成となっている。それぞれの章における理解のポイントと症例への具体的アプローチが満載である。


●本体3,000円+税 ISBN 978-4-902249-68-2 B5判 150頁



新助産学シリーズ 助産学概論

編集 青木康子(帝京大学 医療技術学部看護学科 特任教授)

 日本の助産師の職業的確立は江戸時代後期に遡り、後世、看護職の中では最も早く法的身分を得て、プロフェッショナルとしての位置づけで活動してきている。よりプロフェッション性を高めるためには、助産学の確立とともに、助産師の業務内容の充実を図ることが必要である。教育内容の伝達を図る手段の一つとして「教科書」「テキスト」の果たす役割は大きい。また、変化の激しい現代において、助産師に求められる能力は多岐にわたる。産む女性の意識の変化や人々の価値観・家族の変容について、まず理解を深めたい。そして、産科学の進歩、特に診断技術などを理解しておくことは当然として、生命倫理についても援助の最前線にいる助産師は助産に関する価値観・哲学まで求められている。
 本書は、活動場所別助産師の業務、助産師と技術、組織活動など、他書ではあまり触れられていないことについても章を立てている。また、助産師の歴史や教育・研究など資料的に使える章も充実している。今回、助産師教育に当たられる教員・実習指導者の方々および助産師学生のお役に立ち、さらに助産学確立の一助になればと、教科書の中でも第一義となる本書「助産学概論」の発刊に至った次第である。

●本体3,600円+税 ISBN 978-4-902249-66-8 B5判 300頁



臨床緩和ケア〔第3版〕

編集 大学病院の緩和ケアを考える会

 本書は、緩和ケアにおける必須の基礎知識をおさえ、事例の多用、ベットサイドメモやワンポイントメモなどにより一般臨床でも役立つ内容となっている。また、それぞれの章をSTEP1〜3に分け、段階をおって学べ、各章で共通事例を用いて一環して理解ができる構成になっている。
 医学生のテキストとして、また研修医や一般臨床医が緩和ケアの趣旨を実践するうえで、有用な事項を平易に解説している。さらにグループディスカッションやロールプレイの方法を具体的に述べるなど、他には類をみないチームで使えるテキスト。
 第3版では、全面的な内容の点検を行い、最新の話題や知識を盛り込み、高齢者、小児、非悪性疾患などの緩和ケアの紹介も追加した。

●本体3,000円+税 ISBN 978-4-902249-65-1 B5判 170頁


「生と死」の21世紀宣言 part5
−喪失と生きなおす力

シリーズ編集 21世紀高野山医療フォーラム
責任編集 柳田邦男(ノンフィクション作家・評論家)
萩山祥光(高野山真言宗教学部部長)

 第7回フォーラムは「私の死、愛する人の死とどう向き合うか」というテーマで、誰にとっても最も身近な一人称の死、二人称の死の問題を掘り下げた。死は誰の死なのかという「人称性」に焦点を合わせて、死をめぐる問題を実感的かつ理念的に捉えなおした。
 続いての第8回フォーラムでは、東日本大震災という危機に直面した年だったことを受けて、喪失の悲しみと心の絆という問題に真正面から取り組んだ。テーマは、「いま、問われる心の絆」とした。
 このように第7回と第8回のフォーラムは、「生と死」にかかわるきわめて重要であり、身近な視点から、いろいろな専門分野で積極的に活動し、発言しておられる第一人者に登場いただいた。この2回のフォーラムをまとめた本書は、非常に密度の濃い内容になっている。

−−柳田邦男氏

 愛する人の死とどう向き合ってきたか、自分の死の迎え方をどのように考えるのか、また「死ぬ」「死なれる」という言葉に隠された意味と、自分との実際的な関係性はどうなっているのか。さらに、東日本大震災を経験して被災者と支援者のかかわりから生まれたものは何だったのか。「生と死」の深い思索から、死の文化の創造がなされ、それが生きること、命を大切にすること、そしてそれらをより豊かにする道に通じる。


●本体1,800円+税 ISBN 978-4-902249-64-4 四六判 294頁


「生と死」の21世紀宣言 part3
−医療におけるヒューマニティと宗教心

シリーズ編集 21世紀高野山医療フォーラム
責任編集 柳田邦男(ノンフィクション作家・評論家)
萩山祥光(高野山真言宗教学部部長)

 この世に生まれた命は、動物であれ植物であれ、再び地に還るという運命をたどる。人間もその例外ではない。このように絶対に避けられない死があるからこそ、宗教や哲学が生まれた。もし人間が絶対に死なない存在であるなら、人間は大いなる存在に対して畏れを抱くこともなく、傲慢の限りを尽くすであろう。
 自分の存在や意味や、この世に生きた証に関わる深い苦悩や心の痛みをスピリチュアルペインというが、そのケアに関わる範囲は広い。医療におけるヒューマニティというテーマひとつをとりあげてみても、その深いところでは、スピリチュアルな側面が切っても切れない問題になってくることが明らかになってきている。

−−柳田邦男氏

 生死が医療の延長線上で考えられる傾向のなか、生命とは何か、病に苦しむ人々の心身を救うにはどうすればよいのかなど、わが国の医療者と宗教家が手をむすび、さまざまな問題提起を行い、解決法を探る。そして、スピリチュアルペインの問題をより根源的なところから理解するうえで、とても示唆に富む内容となっている。


●本体1,400円+税 ISBN 978-4-902249-55-2 四六判 148頁


使命を生きるということ
真のホスピス緩和ケアとがん哲学外来からのメッセージ


著者 柏木哲夫(金城学院学院長)
著者 樋野興夫(順天堂大学病理・腫瘍学講座教授)

 「私自身は今、末期の患者さんのケアについて、人の生について、死について、みなさんにお伝えすることが自分の使命と思っています。ホスピス医という使命を生きてきて、私の体験と患者さんやご家族から教えていただいたことを懸命に言語化し、とらえ返してきた中から得られたことです」(柏木氏)
 「私に与えられた使命は何かと言うと、それは病理学であり、がん学の勉強もしましたけれど、今は“がん哲学外来”もひとつあると思います。ただ、自分にはどういう使命があるかということを日々、考えています」(樋野氏)
 著者は、“主流”である治療や延命の医療とは一線を画して、ホスピス緩和ケアやがん哲学外来という“本流”に身を置いている。そして、生い立ち、医師としての原点、人生での出会いやよき生と死など、エッセー、対談をとおしてMission(使命)としての生き方を語る。


●本体1,600円+税 ISBN 978-4-902249-63-7 四六判 228頁


わかりやすい 構造構成理論 −緩和ケアの本質を解く

著者 岡本拓也(洞爺湖温泉病院ホスピス長)

 構造構成医療学について、初めて本格的に論じられた書籍である。構造構成医療学とは、「構造構成主義の概念ツールを用いて、医療そのものや医療の中に存在しているさまざまな問題を論じていこうとする営み」ということができる。構造構成主義という哲学的・原理的な視座をもって、医療の問題を本質的かつ根本的な視点から論じるという試みは、医療全体のさまざまな分野において適応できる。
 さらに、脳科学や認知科学の成果を援用し、「ひとで成り立つ医療の源の視点」のひも解きを行っている。そして、これまでにない医療認識の基盤を提示するとともに、日常臨床での信念対立の根底にまで遡ってその理由を理解することによって、協働の本質論を提供している。「医療全体に通底する」内実をもつ緩和医療を中心に論じることが、同時に医療一般に通じる内容となっている。


●本体2,200円+税 ISBN 978-4-902249-62-0 A5判 162頁


看護に活かす スピリチュアルケアの手引き

編集 田村恵子・河 正子・森田達也

 終末期のがん患者は何を望み、家族は何を求めているのか。現場のケア提供者のできることに何があり、そしてどのようなことが患者さんのためになるのだろうか。本書に関わる著者らは、それらを頭の中ではなく、実際の現場から1つひとつ見つけていくことを問いかけてきた。
 本書は、スピリチュアルペインの概念、アセスメントとケア計画の立て方、実践の指針、援助的コミュニケーションの実際、これまでの研究の俯瞰など、ケア計画から実践まで10年をかけたスピリチュアルケアに関する知見の集大成となっている。理論とエビデンスをバックボーンとした内容が、日々、終末期がん患者の心の痛みと向き合う現場の方々の実践の指針に得るものがあればと願う。


●本体1,800円+税 ISBN 978-4-902249-61-3 A5判 168頁


訪問リハビリテーション実践事例ファイル

編集 全国訪問リハビリテーション研究会

 訪問リハビリテーション全般を解説した『訪問リハビリテーション実践テキスト』に続く姉妹篇の事例集。
 北海道から沖縄まで、さまざまな地域特性を背景とした訪問リハの30事例を取り上げた。そして、対象者の生活者としての理解を深め、疾患・障がいを脳血管疾患など5つに大別して、さらに重症度を加味しながらの構成となっている。個別の事例では、障がいの背景、経緯、評価、アプローチとともに、その根底にある国際生活機能分類(ICF)がどのように関係しているかについて紹介している。
 訪問リハに携わっている現場のセラピストや、これから地域の障がい者に関わろうとするセラピストの方々に向けた実践のヒントやリハの醍醐味が随所にちりばめられている。


●本体3,200円+税 ISBN 978-4-902249-60-6 B5判 328頁


「いのちとは何か」という問いに向きあう看護者のための理解と実践の入門書
仏教看護入門

著者 藤腹明子(仏教看護・ビハーラ学会会長)

 大きな災害に直面し、身体的な「生命」のみならず、「こころ」への支援・分かち合いが多くの人にとって大切と感じる時代になった。危機に陥った状況にもかかわらず、人と人とのつながりの深さ、触れ合いの豊かさに気づきを得る光景がメディアなどを通じて頻繁に目にされた。その根底には、やはり日本の文化、宗教、国民性、歴史などを背景とした思いやりのようなものが伝わってくる。
 本書は科学的看護をもとにしつつも、科学や人間の力では解決できないことにも目を向け、より日本的な看護とは何かを具体的に、分かりやすく解説した仏教看護の入門書である。人にとって宗教とはどういう意味をもつのか。仏教伝来以来、密接な関係のあった看護との歴史はどうであったのか。仏教看護の定義、理論上の主張、方法論はどう示されるのか。仏教の真理の教えはどう看護に反映されるのか。仏教看護を実践するうえで大切なこととは何か。
 看護する者、される者の隔たりを取り払い、お互いの人間的成熟へ向けた看護のあり方と実際が願いや祈りとも相まって、看護を必要としている方に届いていくに違いない。


●本体1,600円+税 ISBN 978-4-902249-59-0 A5判 130頁


在宅ホスピス物語 死と生に向き合うとき

著者 二ノ坂保喜(にのさかクリニック 院長)

 在宅では、患者を病気によって区別しない。がん患者であっても、またそれが末期であろうとなかろうと、認知症であっても、神経難病であっても、同じようなケアを提供する。同時に、患者、家族、コミュニティのもつケアの力を引き出す。そのことを通して、自分自身が成長する。そのような場が、在宅ホスピスである。(本文より)

 
それぞれの人にその人だけの人生があり、誇りがある。それぞれの人にその人だけの家族があり、共有できる思いがある。在宅には、自分を大切にできる場があり、まわりからの愛があり、医療者の温かなまなざしのケアがある。死と生に向き合うとき、人生の新しい物語が始まる。


●本体1,800円+税 ISBN 978-4-902249-58-3 四六判 217頁


生きる力の源に がん闘病記の社会学

著者 門林道子

 近年、闘病記という患者の声に社会が耳を傾けられるようになったのはなぜか。闘病記は現代社会で、また書き手や読み手にとって、どのような意味をもつのか。医療者と患者・家族がお互いの理解を深めて、より良い医療を協働してつくり上げていく際に闘病記が架け橋のように重要な役割を果たすという視点が本書の随所にちりばめられている。
 ひとが重い病を語るとき、生きることに死がともなって歩いてくる。一人ひとりの物語が時空を超えてこころの中に響いてくる。いのちへの尊厳と慈しみが生きる意味を感じるメッセージとなって、私たちに語りかけてくる。がんを病む語りの深淵を壮大な社会学的研究から解き明かす。
 困難な状況にあるがん患者を支える医療職、闘病者の思いに寄り添う社会学関係者、さらには本人・家族にとって深い語りの意味を知る手だてとなる書。


●本体3,048円+税 ISBN 978-4-902249-57-6 A5判 308頁


「生と死」の21世紀宣言 part4
−いま求められる学びと実践

責任編集 柳田邦男(ノンフィクション作家・評論家)
責任編集 萩山祥光(高野山真言宗教学部部長)

 死とは優れて哲学的・宗教的なテーマだが、あまりに死を理論的あるいは観念的なレベルで考えたり、研究したりしているだけでは、一般庶民の苦悩と向き合う場で活かすことは難しいだろうし、医療やケア・介護に携わる人々にとっても、現場のニーズにあった学びが得られないという問題も生じるだろう。もともと「21世紀高野山医療フォーラム」は、がんをはじめ様々な病気で苦しむ人々をその苦痛・苦悩からの解放を目指して始められたものであるから、やはり現場での実践から学ぶ「臨床の知」の視点を忘れないようにしなければならない。
−柳田邦男氏

 病気を治し、ある時には癒し、生きる人やいのちを支えるには、多くの支えを必要とする。第一線の医療者、宗教者、文学者、その他の賢哲が生や死を通してのいのちのつながりを語る。


●本体1,800円+税 ISBN 978-4-902249-56-9 四六判 254頁



臨床をしながらできる国際水準の研究のまとめ方
がん緩和ケアではこうする

著者 森田達也(聖隷三方原病院 緩和支持治療科)

 研究活動は、単に「何かを明らかにして終わり」ではなく、「結果を臨床現場にどのように伝えていくか」までが研究のまとまり。そして、患者さんに接する現場にどうやって研究結果を伝えて臨床に取り入れていくか、その仕組みづくりがますます重要になっている。
 研究にするのが難しいと思われがちながん緩和ケアの論文を国際誌に次々発表している著者が「おとしてはいけないポイント」と「世界では通用しない国内での常識」を説く。忙しいすべての臨床家と研究者の卵にそのエッセンスを送る。豊富な実例を挙げて、難しいことをやさしく解説。
 研究論文を書くことに関心をもつ医療現場の方が、国際的なレベルで通用する書き方を“技術”として身につけるために気軽に読める、これまでにない手引書。

●本体2,400円+税 ISBN 978-4-902249-53-8 A5 190頁



臨床力をつける緩和ケアの32章

著者 黒田俊也(横浜市立みなと赤十字病院 緩和ケア科)

 経過分類、系統的評価と管理、鎮痛薬の類別科、疼痛管理の3つのチェックリスト、呼吸困難予防の概念、血管ラインの保持性、予後週単位のケアなど、日常的に使いこなしている現場の知恵を具体的に表現し、読者に新しい視点をもたらす。
 また、緩和ケア施設に入院した患者に対する初期評価から日常管理・症状緩和、そして最期のケアに至るまでの方法論を網羅的かつ具体的に記載。患者の入院⇒療養⇒退院という時間軸にそって、医師やナースなど緩和ケアスタッフの日常臨床の理解を助け、これまでなかったかゆいところに手が届く1冊。

●本体2,400円+税 ISBN 978-4-902249-54-5 A5判 210頁



シリーズここからはじまる
50代からはじめるユーモア ゴルフと川柳

著者 柏木哲夫

 50代で川柳をはじめ、少し時間が経った50代でゴルフをはじめた著者。素人はもとより、どんなにすばらしいプロゴルファーにもミスはつきもの。ただ、ミスを引きずらないのもプロの技である。
 本書は、アマチュアがミスを引きずらないためのテキストともなっている。ゴルフや日常生活のラウンド中、悔しい、腹が立つ、悲しいことが起こるたびにユーモアのセンスを発揮して、笑いでミスを吹き飛ばそう。日常生活の中のユーモアの一コマは、たとえば下記の川柳のよう。
 私のなかでゴルフと川柳が融合したのは、ゴルフ場のトイレであった。ゴルフを題材にした川柳がトイレの壁に貼ってあり、けっこう面白い。
 「今日こそ」が 終わってみると 「今度こそ」

●本体800円+税 ISBN 978-4-902249-52-1 B5判変形 66頁



冠難辛句 一片の言の葉(刃)でサラリとこころの煙突掃除

著者 山根 寛(京都大学大学院医学研究科)

 長い入院生活や療養生活の支援の中で語られた、病いを生きる人たちの思いや本音は、深刻になりかねないもの。そんな心のうちを、まろやかに、堅苦しくなく茶話(さわ)談義のように語れるのが、冠難辛句。直接自分の気持ちを伝えるには重すぎることや、うまく伝えきれないことも、冠難辛句の力を借りれば堅苦しくなく表現できる。医療の対象としてではなく身近な人として寄り添ってきた著者が、小気味良い言葉の数々を1冊にまとめた。
 最初の章では全句を載せ、次の章では句に関するエピソードを交えて句を解説、最後の章では詩歌療法や冠句の技法を説明するという構成。
 ゆとりある心を持って、自分の気持ちをそのまま表したくなる冠難辛句の世界へ、リハビリテーションに関わるセラピストを招待。

●本体1,400円+税 ISBN 978-4-902249-50-7 四六判 224頁



活動分析アプローチ −中枢神経系障害の評価と治療−【第2版】

編集 山本 伸一(山梨リハビリテーション病院・作業療法士)
伊藤 克浩(山梨リハビリテーション病院・理学療法士)
小菅久美子(笛吹中央病院・言語聴覚士)
高橋 栄子(富士温泉病院・作業療法士)

 日常臨床でセラピストが遭遇する中枢神経系障害の活動課題を分析し、評価・治療の指針を解説。「上肢機能」「ADL・IADL」「高次脳機能障害」「食事」「移動」などのさまざまな活動や病態について、それぞれの特徴・見方を概説し、症例を挙げて実際場面で応用できるよう詳細に説明。
 改定版では、2005年の初版を全面的に見直し、大幅な加筆を行った。そして、「活動分析アプローチの臨床研究」「弛緩性上肢」「ポジショニング」など7つの新規項目を加え、旧版より70頁もの増頁となった。
 中枢神経障害のリハビリテーションに関わる作業療法士、理学療法士、言語聴覚士の座右の実践書。

●本体3,800円+税 ISBN 978-4-902249-51-4 B5判 330頁


ナースのための
ホスピス緩和ケア手引帖

監修 西立野研二(ピースハウス病院院長)
編集 ピースハウス病院教育委員会

 ピースハウス病院では、新人職看護師のための自己学習ツール「ホスピスケア基礎知識チェックリスト −Personal Development Plan」を2001年度より導入してきた。そして、本ツールを用いて自己学習をしながら臨床を行い、ホスピス緩和ケアについての理解と実践能力を高めていくことを支援している。このプログラムを病院・施設でこれから緩和ケアを実践する看護師に役立つよう再編し、『ナースのためのホスピス緩和ケア手引帖』として刊行した。
 「質問編」の解答欄は、自分で学習して理解できるようにしている。「ガイド編」は単なる解答にとどまらず、関連知識もふんだんに盛り込んでいる。また、付録の達成チェックシートでは、学習の達成度を記入し、振り返りができるようになっている。その他、ブレイクタイムや学習からの発展内容のコラムも設けた。
 ホスピス緩和ケアの臨床にいるナースが基礎知識を無理なく身につけるための、これまでにない手引書。


●本体2,800円+税 ISBN 978-4-902249-49-1 A4判 254頁

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