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介護期リハビリテーションのすすめ

著者 大田仁史(茨城県立健康プラザ管理者)

 リハビリテーションの技術は進んだとはいえ、障害を根治するほどではない。そうしたなか、介護期には右肩上がりの身体機能・能力向上をよしとする評価を離れ、新しいリハビリテーションの考えと手法の導入が必要とされている。
 10年後、20年後、30年後と、次々に超高齢社会の津波が押し寄せようとしている。それを乗り切るには、堤防を高くし(施設数を増やす)、津波(団塊)を崩す(健康寿命を延ばす)などの対策が考えられる。その前提として老いと死を捉え直すことから始め、本当の尊厳を支えるケアに到達する知恵が本書には盛り込まれている。
 どのような元気な若者も、たとえ老衰であっても、やがては介護を受ける。医療のなかに介護職を含めたリハビリテーションが確立されれば、改善が見込まれない人にもあたたかいケアのサービスが届いていく。


●本体1,400円+税 ISBN 978-4-902249-48-4 四六判 140頁


秘伝 臨床が変わる
緩和ケアのちょっとしたコツ

編集 森田 達也(聖隷三方原病院 緩和支持治療科)
編集 新城 拓也(社会保険神戸中央病院 緩和ケア病棟)
編集 林 ゑり子(藤沢湘南台病院 がん看護専門看護師)

 EBMを知らないのは、必要な知識を失うことを意味する。ただし、知識に振り回されるのも賢明ではない。本書で紹介している「コツ」の中には、現在の標準的な緩和ケアのガイドラインや教科書で勧められていないものも含まれている。これらは今後、ひょっとして新たに妥当な方法であることが確かめられる糸口になるかもしれないし、勧められない治療法や手技であることが明確にされるかもしれない。読者の方々は、いささか眉に唾をつけるように「コツ」を読み、目の前の患者に何か生かす経験智はないだろうかという風に本書を生かしていただければと思う。緩和ケアの実践家64名が、多くの経験の蓄積から113の「コツ」を紹介した丸ごと現場のための1冊!


●本体2,800円+税 ISBN 978-4-902249-47-7 A5判 294頁


がん緩和ケア ガイドブック[在庫切れ]

監修 社団法人 日本医師会

 本ガイドブックは、がん対策推進基本計画の重点課題のひとつに掲げられている「治療の初期段階からの緩和ケアの実施」を推進し、がん患者およびその家族の苦痛の軽減ならびに療養生活の質の維持向上に資するため、がん対策推進委員会緩和ケア小委員会が中心となって、厚生労働省の委託事業として作成されたものです。また、緩和ケア全般について解説されており、がん患者の緩和ケアに携わるすべての医療従事者が「臨床ですぐに使える手引書」となることを目的として作られています。内容は、外来・在宅で使用されることを想定して、内服・貼付剤の使用方法を具体的に記しているほか、副作用発現時の対応、患者とのコミュニケーション方法など、在宅医療に関わる方々にとっても有用なものとなっています。


●本体1,000円+税 ISBN 978-4-902249-46-0 B5判 102頁


安楽死問題と臨床倫理
−日本の医療文化よりみる安らかな生と死の選択−[絶版]

監修 日本臨床死生学会
編集 石谷邦彦(東札幌病院理事長)


 緩和医療において倫理的配慮が必要なのは論をまたず、各方面からのガイドラインの多くは倫理的配慮に基づいた手続きを提示している。しかし、その含むところは、安楽死についての本質的な議論を求めていると考えられる。そして、その議論には“そもそも医療とは何か”が問われており、ひいては日本の社会の死と生に関する文化そのもののあり様が問われている。
 現在、緩和医療で課題となっている「安楽死とは何か」「延命と緩和の間での選択」「生を否定しない立場」「倫理的配慮のガイドライン」「臨床倫理のコンセプトとプロセス」「パリアティブ・セデーション(緩和的鎮静)と安楽死」など重要な議論の検討が本書でなされている。それは日常の医療現場での臨床倫理の水脈にも通じるものであり、待望の1冊の刊行となっている。


[絶版] ISBN 978-4-902249-45-3 A5判 152頁


「生と死」の21世紀宣言 part2
−スピリチュアルケアの展開に向けて−

責任編集 柳田邦男(ノンフィクション作家・評論家)
責任編集 静 慈圓(高野山大学名誉教授)

 いのちの精神的・霊的な面が全面的に問われるのは、人が死に直面した時だ。日本人の心の再生をはかるためにも、今こそ死との向き合い方を根源から考え直すべき時期にきている。 −柳田邦男氏
 人間のいのちには、生物学的・身体的側面と精神的・霊的(スピリチュアルな)側面がある。本シリーズの第2巻は21世紀高野山医療フォーラムの第4回目をまとめたものであるが、「人のスピリチュアリティ」に医療・宗教がどのように関わるかに焦点を当てた。人生の危機に瀕した病者は何をみつめ、医療者は病者・家族をどのように支えればよいのか、宗教家はどう関われるのかなどを自分の生を振り返りながら、医学、医療、宗教、文学の賢哲と共に考える好著。


●本体1,600円+税 ISBN 978-4-902249-44-6 四六判 238頁



かぎりなき使命 −ホスピス・緩和ケアとそのプロたち[絶版]

著者 柴田岳三(日綱記念病院緩和ケア科長)

 ホスピス・緩和ケアの言葉は一般的に知られるようになってきたが、その現場で展開されている医療について十分には理解されていない現状がある。現場では、ホスピス・緩和ケアの理念達成のために多種多様なライセンスに裏打ちされたプロたちが働いている。外から一見しただけではわかりにくい、プロたちの医療への関わりが本書ではつぶさに語られている。読み進むうちに、ホスピス・緩和ケアがどのような考え方で運営されているか、そのために一人ひとりがどう行動しているか、さらにはどうしたらそのようなプロになれるのかがイメージできるように記されている。
 ホスピス・緩和ケアを目指そうとしている学生や医療者、一般の方々の家族や知人ががんに罹ったときのガイドブックや教養書としてすぐれた内容となっている。


[絶版] ISBN 978-4-902249-43-9 B5判 218頁



かあさんの下駄[絶版]

中村ブン/作 パント末吉/画

■主なストーリー(昭和30年頃の話)
 父が病気で入院中の母と子供三人のまずしい生活の中で、明るく元気に育つ“としお”くんの母を想う気持ちが、赤い鼻緒の下駄のプレゼントだった。
 おこずかいもあげていない子どもからのプレゼントに、母は盗んできたのではないかと疑い、焦る。
 しかし、下駄を買ったいきさつを聞き、一瞬でも我が子を疑ってしまった自責の念と、まずしい生活で苦労をかけてすまないという思いとが重なり、ただ『すまなかったね…』と涙を流すしかない母、そして母の涙をはじめてみる子。
 母と子の絆、そして回りの人と人との何気ない絆がテーマになった涙を誘う著者“中村ブン”の実体験にもとづいた確かな物語と画家“パント末吉” の絵力による感涙の絵本!

[絶版] ISBN 978-4902249-42-2 B5判変形型 43頁



訪問リハビリテーション実践テキスト[絶版]

編集 全国訪問リハビリテーション研究会

 理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)による訪問サービスは、在宅という現実の生活の場で、日常生活活動の自立と社会参加の向上を図れる最良のサービスである。近年、医療・介護制度上では急性期・回復期・維持期のリハにおける流れができてきているが、訪問リハは量的な基盤整備が遅れているサービスともいわれる。そこで、訪問リハ・サービスの基盤整備と質的向上を図るために、訪問リハに関わるスタッフのための標準化されたテキストが望まれてきた。
 本テキストは、訪問リハを基礎から学べ、正しく実践に移せるよう構成されており、経営面や人材育成についても盛り込まれている。PT・OT・STなど訪問リハを始める専門リハ・スタッフはもちろん、その他のリハ職種が基本的知識の習得と実践のために有用な内容となっている。

[絶版] ISBN 978-4-902249-41-5 B5判 242頁



臨床緩和ケア〔第2版〕
緩和ケア講義DVDつき

編集 大学病院の緩和ケアを考える会

 本書は、緩和ケアにおける必須の基礎知識をおさえ、事例の多用、ベッドサイドメモやワンポイントメモなどにより一般臨床でも役立つ内容となっている。また、それぞれの章をSTEP1〜3に分け、段階をおって学べ、各章で共通事例を用いて一環して理解ができる構成になっている。医学生のテキストとして、また研修医や一般臨床医が緩和ケアの趣旨を実践するうえで、有用な事項を平易に解説している。さらにグループディスカッションやロールプレイの方法を具体的に述べるなど、他には類をみないチームで使えるテキスト。

●本体3,000円+税 ISBN 978-4-902249-40-8 B5判 164頁



ひと植物・環境 −療法として園芸をつかう−

編集 山根  寛(京都大学医学研究科・作業療法士)
著者 山根  寛
著者 澤田みどり(NPO法人日本園芸療法研修会・園芸療法士)

 植物という「いのち」とのかかわりは、植物が生きる時間や自然など環境とのかかわりでもある。その「しずかな命」とのかかわりを養生や療養生活の環境として、また育てるという積極的な行為をリハビリテーションのひとつとしてもちいることができる。本書は、ひとと植物・環境の時空を、「リハビリテーションは生活」「ひとが補助具に」を提唱する作業療法士と、「ひとに優しき緑の指」で園芸療法の種を蒔き、育もうとする園芸療法士とがコラボレートし、生きる営みとして、生活を取り戻す手だてとしての植物と環境の豊かさの解き明かしに挑んだものである。
 園芸療法の専門はもちろん、作業療法、理学療法、その他、リハビリテーションや広く活動を利用する専門家、そして植物や環境に関心のあるすべての方々にお勧めします。

●本体3,200円+税 ISBN 978-4-902249-37-8 B5判 208頁



スピリチュアルケアへのガイド
いのちを見まもる支援の実践−

共著 窪寺  俊之(聖学院大学大学院)
共著 井上ウィマラ(高野山大学スピリチュアルケア学科)

 スピリチュアルケアの目指すところは、患者や利用者の生活全般に関わり、人生観にふれ、たましいの深みに触れるケアである。本人に与えられた人生を輝かし、生まれてきて良かったといえるように援助することである。長い間、そうしたスピリチュアルケアの実践に役立つ書籍が求められてきたが、分かりやすい実践書としてついに結実。
 キリスト教をベースとした本分野でのパイオニアの窪寺氏、仏教思想・心理療法を深めた井上氏が、ある項目ではそれぞれ十分な内容を記し、あるテーマでは短い文章のリレーを行う。宗教を超えた絶妙のコラボレーションで、未知の世界を切り開き、読者の日常ケアにおけるスピリチュアルケアを現実的に応用できるよう提示している。
 死や病に苦しむ人たちの“いのち”のケアに携わる医師、看護師、介護福祉士などにとって、マニュアルではない、道先案内書としてのガイドブックとなっている。


●本体2,000円+税 ISBN 978-4-902249-36-1 A5判 136頁



これは本当のアフリカのお話です
大好きで、いとおしいあなたへ

著者 徳永瑞子(聖母大学看護学部教授)

 著者は、1970年代から8年間、旧ザイールで助産師として国際協力活動に参加し、1993年にNGO団体「アフリカ友の会」を結成、以来長年にわたり、エイズが蔓延する中央アフリカ共和国において、ケアと感染予防、エイズ孤児救済などの活動に取り組んできた。多くの人々が貧しさゆえに命を落としていく厳しい現実のもと、ひたすらエイズ患者さんの命に寄り添い、支援活動を続けるなかで、いのちの重さに対する人としての根源的交流が書籍として結実した。
 食べられない生活が続いているのに、冗談を言い、歌や踊りがすぐに始まる、底抜けに明るいアフリカの人々。いのちに寄り添うケアが、死と隣り合わせの日常風景の中であたたかく展開される。


●本体1,400円+税 ISBN 978-4-902249-35-4 四六判 170頁



土の宿から 「まなびや−」の風がふく

 山根 寛(京都大学大学院医学研究科・作業療法士)
著 木村浩子(重度障害当事者)

 ひとと人との出会い、それは理屈ではない。知識や理論で得られるものでもない。ひとの手を借りなくては、食事をすることができない者がいる。そうした重度の障害がある自分たち自身が、生活をともにし、生活をしている場を教材として提供する。その場を介護という考えと技を身につける学びの場にすればよいということにある時、気づいた。これは「土の会」の活動を中心にして著者らが真剣に生きた時代と、すてきな仲間の物語である。
 現在の土の宿は、沖縄の小島である伊江島にある。伊江島の豊かな自然をふんだんにカラー写真で紹介し、共存と自立という本来の生き方の問いかけがある。また、さわやかでユーモアを感じる筆致の中にも障害と向き合い、自由に生きる術が自分のこととして伝わってくる。

●本体2,000円+税 ISBN 978-4-902249-33-0 B5判変形 142頁



作業療法の詩・ふたたび

著者 山根 寛(京都大学医学研究科・作業療法士)

 作業・作業活動を用いる療法の道に携わり、そのあまりにも日常的で、そして豊かな内容を「だれにでもわかることば」として伝えたいという思いを抱いてきた著者。数々の著書を著す中で、自らのうちにあることばは次第に言語化されてきた。さらに、論理的な表現に収まらないことばや思いもこぼれだした。それらをまとめたものが、前作『作業療法の詩』。
 臨床の日々、自分が体験した確からしさを伝える試みの中で、作業する「からだ」からこぼれでた次なる「ことば」が『作業療法の詩・ふたたび』として結実した。前作とあわせ、作業療法の希望は終わらない。

●本体1,800円+税 ISBN 978-4-902249-34-7 四六判 192頁



緩和ケアチームの立ち上げ方・進め方

編集 森田達也(聖隷三方原病院緩和支持治療科)
編集 木澤義之(筑波大学大学院人間科学総合研究科)
編集 戸谷美紀(国立がんセンター中央病院看護部)

 近年、わが国ではがん治療における緩和ケアの重要性が認識されつつある。しかしながら、「緩和ケアチーム」の立ち上げ・運用においては、これまで緩和ケアに専従してきた医師・看護師がそれほど多くないことを考えると少なからぬ困難があることが予測される。
 本書では、緩和ケアチームの立ち上げやチームコンサルテーションのノウハウを提供し、これから緩和ケアチームを立ち上げる施設、立ち上げたが活動に行き詰まりのある施設、また活動が軌道に乗っていてもさらなる展開を模索している施設にとって、活動の参考となることを目的とした。
 また、読者がそのまま使用したり、修正して使用したりできるように、緩和ケアチームの活動に必要な資料・ツールを付録としてCD-ROMに収載した。


●本体3,600円+税 ISBN 978-4-902249-31-6 A4判 166頁



高齢者リハビリテーション医療のグランドデザイン[絶版]

編集 日本リハビリテーション病院・施設協会
 浜村明徳(医療法人共和会 小倉リハビリテーション病院 院長
著者 石川 誠(医療法人社団輝生会・医療法人財団新誠会 理事長)
著者 栗原正紀(社団法人是真会 長崎リハビリテーション病院 理事長)
著者 斉藤正身(医療法人真正会 霞ヶ関南病院 理事長)

 現在、急速に高齢化が進む社会の中で、リハビリテーション医療サービスへの期待が高まり、患者・家族が納得できるリハ医療のあり方が問われている。また、医療費適正化、医療提供体制の確立などの医療制度改革において、効率的で効果的なリハ医療を確立することが求められている。それらを前提としたうえで、わが国のリハ医療サービスが必要かつ十分に提供できるよう高齢者リハ医療のグランドデザインを提示。
 急性期から維持期までリハビリテーションのあり方と指針を示したリハビリテーション関連職に必携の1冊。


[絶版] ISBN 978-4-902249-30-9 B5判 114頁



作業療法の詩

著者 山根 寛(京都大学医学研究科・作業療法士)

 ひとはただ一つの身体をもって生まれ、その身体を通して思いを伝え、実現する。予期せぬ病いや障害は、自分と身体、生活や社会との関係性の喪失。その失い奪われた身体や生活、社会との関係性を取り戻す、作業をもちいる療法。作業とは、ひとが作業をするとは何か。臨床の日々、自分が体験した確からしさを伝える試みの中で、作業する「からだ」からこぼれでた「ことば」が形になった。
 『作業療法の詩』の誕生は、新たな作業療法の希望の誕生でもある。

本体1,800円+税 ISBN 978-4-902249-29-3 四六判 176頁



イラストでわかる
生活支援のためのリハビリ・プログラム2
視界を広げよう

著者 藤原 茂(夢のみずうみ村 代表)

 朝日新聞社説で「訪ねてみると、驚きの連続」と紹介された夢のみずうみ村デイサービスセンターのリハビリ・プログラムを豊富なイラストとともに一挙満載。
 ICF(国際生活機能分類)に沿って、だれでも、どこでも生活の中で楽しくリハビリできる。第1巻「自分を広げよう」編では61、第2巻「視界を広げよう」編では60、第3巻「生活を広げよう」編では56、第4巻「人生を広げよう」編では26のプログラムを紹介する。
 内容は活動を捉えやすいように、〈ねらい〉〈手順〉〈ちょっとしたヒント〉〈特にお勧めしたい方〉に分けて解説されている。また、活動の評価が一目で理解できる〈活動MILK成分表〉をそれぞれのプログラムに付した。
 病院・施設で働くセラピスト・福祉関係者、生活の中でリハビリを楽しみたい本人にお勧めのイラスト解説集。

●本体2,800円+税 ISBN 978-4-902249-27-9 B5判 234頁



「生と死」の21世紀宣言 −日本の知性15人による徹底討論−

共編 柳田邦男・静 慈圓

 末期がんや難病を背負った人間が生きる希望と力を取り戻すには、どうすればよいのか。医療を乾いた3人称の視点から潤いのある人間性の視点に転換させるには…。現代の宗教が苦悩する病者の心にかかわり合うには…。医療者にスピリチュアルな問題がわかる心を、宗教者に現代医学の生命論の素養を、そして両者が手をつなぐ道を探ろうとする21世紀高野山医療フォーラム3年間の共同思索の記録を広く共有してほしい。 −柳田邦男氏
 医学、医療、宗教、文学、心理学、哲学、解剖学の賢哲による、かつてない「生と死」の共同思索。医療関係者、当事者、ご家族に医療と生老病死について気づきを誘う内容。

●本体1,800円+税 ISBN 978-4-902249-28-6 四六判 370頁



ひと音・音楽 −療法として音楽をつかう−

編集 山根 寛(京都大学医学研究科・作業療法士)
著者 山根 寛
著者 三宅聖子(多摩リハビリテーション学院・音楽療法士)


 本書は、療法として音楽を用いるという視点から、ひとと音楽の関係に始まり、音楽を用いる療法の構造、音楽の効用、適応と対象、プログラムの進め方などを示し、具体的な事例を数例紹介するという構成となっている。その根底にあるものは、生きていること、生きようとすることに自然に添う音と音楽のあり様を求めることの深さ、そしてその音や音楽を用いた人との関わりの複雑さから活動としての、療法としての音楽を実際的に解き明かそうという試みである。
 人の日々の営みを生活の自律と適応から援助する作業療法士と、サウンドヒーリングの世界にいる音楽療法士がハーモニーした待望のテキスト。音楽療法を専門とする方々、言語聴覚、作業療法、理学療法などリハビリテーションを専門とされている方々が効果的な音や音楽のある空間づくりに関心を持つ手立てとしてお勧めしたい。

●本体3,200円+税 ISBN 978-4-902249-26-2 B5判 208頁

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